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「むし歯を〇〇で治療したい!!!」で損をする人

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こんにちは。 削らない歯科医の池村和歌子です。 今日のテーマはこれ。 「むし歯を○○で治療したい!!!」で損をする人 結論から先に言います。 治療法を厳選してもむし歯になった原因を排除しないと、あなたは生きている限り歯で苦しみます。 むし歯の治療って、歯が溶けたところを削って人工物で埋めてなんとなく歯の形を再現しているだけです。 溶けてトロトロしている歯の部分は通常削り取ります。 トロトロ部分をドリルで削り取ったり、レーザーで蒸散させたり、エキスカという道具でカリカリ取ったりします。 ドックベストセメントは通常除去されるむし歯の部分のトロトロを再度固めてくれる薬です。 ドリルを使おうが歯科医師の手でカリカリ取ろうが、レーザーで蒸散させようが、ドックベストセメントでむし歯を固めようが むし歯になった原因は放置されていることにお気付きでしょうか? むし歯の原因が放置されたままだと せっかく探して選んだ特別な治療をしてもむし歯になるリスクはそのままです。 リスクがそのままなので、せっかく詰めた人工物と歯のキワからむし歯になる方が多いのです。 これを二次カリエスといいます。 普通の歯医者さんで治療されている成人のむし歯はほとんど二次カリエスなんじゃないかな。 運よくその歯にむし歯が再発しなかったとしても、隣の歯や噛み合う歯がまたむし歯になるかもしれません。 再発したら、または違う歯がむし歯になったら。 また歯を削る羽目になります。 大きくても1.5㎝くらいの歯です。 再発のたびに削り取りますか? 大人の歯は親知らずを抜かして28本です。 毎年1~2本削っていたら働き盛りの時期には全部の歯がキズモノになっているかも。 ではどうすることが今後あなたの歯を守れるのか? まずは検査ですね。 物事というのは、原因があって結果が発生するものです。 むし歯になってしまったのは結果の一つであり、今までの生活習慣の中にむし歯の原因があるはずです。 そのむし歯を作ってしまった原因をがっちり調べます。 むし歯の原因は1つではありません。 いくつかの複合要素です。 患者さんの中でしばしば 「私がちゃんと歯みがきしなかったから…」 とご自身を責めている方がいます。 歯ブラシが下手だったというのは原因の一つではありますが、絶対条件ではないのです。 「歯ブラシ一生懸命してるのにむし歯になる」 という方としばしばお会いしますが、歯ブラシ以外の要因にアプローチしないとずっとむし歯に苦しむことになります。 次に調べて分かったむし歯の原因を生活の中から排除していく。 調べてわかったむし歯の要因を、大きなものから順番に生活の中から排除していくとむし歯のリスクが下がります。 これができると 今現在むし歯があったとしてもむし歯の要因を生活の中から排除するのでむし歯の進行をとてもとても遅くしてあげることができます。 当院には2年、3年、4年とむし歯が進行しないように維持管理している方がたくさんいらっしゃいます。 「これむし歯だから治療しないと。削るよ。」と言われたけど本当に削らないといけないの?と来院した方の7割強は削らずに維持管理しています。 当院はドックベストセメントを使用するので「ドックベストセメントで歯を守って下さい!」とお越しになる方も多いですが そもそも着色程度で穴さえあいていない歯の場合もあります。 むし歯を維持管理するという考え方 むし歯を進ませないという考え方 なぜむし歯になってしまうのか原因を調べて原因を排除する考え方 この考え方はどうやら他にはないようです。 「削らないとホームページに書いてある歯科医院に3~4院行ってみたけどどこも削る治療前提で話をされた」 と当院に転院してくる方が多いです。 そして、「本当に削らないんだね!」と笑顔になってくれます。 もちろん、歯にまあまあな穴があいていたら池村も削ることもありますよ。 でも、むし歯の原因除去も同時に必ずします。 ということで、今日のタイトルに戻ります。 「むし歯を○○で治療したい!!!」で損をする人 治療法にこだわると、治療法をピックアップして勉強しても、せっかくその治療法をしているクリニックを調べて行って治療してもらっても また悪くなります。 誤解を恐れずに言ってしまうと、治療法はどうでも良いです。 なぜ悪くなってしまったのか調べて、今後悪くならないようにすることが、あなたの歯を守るのに一番必要なことなんですよ。

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