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歯を白くきれいに保つには

こんにちは。
削らない歯科医の池村です。

突然ですが、あなたはモテたいですか?
結婚相談所の調査で、歯が汚い人はNGというデータもあるようです。
「婚活 歯が汚い」
などで検索してみて下さい。色々出てきます。

男女のお付き合いとなると肉体的な干渉が発生しますので、清潔感は命です。
歯や口元は清潔感の要とも言えるでしょう。

特に歯科関係者は歯が汚い人はどんなに素敵であろうと生理的に受け付けません。
保険の銀歯だらけの異性はハナから選択肢に入ってこないと話しているスタッフも過去にたくさん出会ってきました。
私も配偶者の銀歯は外してセラミックに変えましたね。

同性同士だったとしても歯が汚くて不衛生な感じだと、人間関係をハードモードにします。

清潔感は人間関係をイージーモードにします。
あなたもイージーモードで楽しく生きませんか?

というわけで、今日は2つのタイプに分けてご説明しますね。
今、歯が汚くて悩んでいる人は①を読んで下さい。
実は今もうすでにきれいで、これを維持したい人は②を読んでくださいね。

①今の自分の歯が汚くてつらい

一口に汚いと言っても、パターンがあります。3つご紹介しますね。

1. 自分の歯(天然歯)だけどくすんでいる・茶色い

くすんだ色合いは当院のバイオフィルム除去のついでに茶渋やたばこのヤニ(ステイン)を取れば、本来の自分の歯の色を取り戻せます。

これで満足する方も結構多いですよ。
良くある歯科医院のクリーニングは、研磨剤で歯の表面をガシガシこすっています。歯の表面に傷をたくさん作っているので一瞬きれいになっても、今まで以上に茶渋やヤニがつきやすくなるのでやめておいた方が無難です。
市販の歯磨き粉も研磨剤(清掃剤)が歯の表面を傷つけるので同じことです。お勧めしません。

さらに、白くきれいにつややかな歯にしたい場合は②のきれいな歯を維持したいを読んで下さいね。

2. 詰め物の色が変色

【A:詰めたプラスティックの周囲の接着剤が茶褐色に黒ずみ、かつプラスティックも変色】

これは、どうしようもないというか…プラスティックは変色しやすいんですよ…。
わかります?
この茶褐色の線や色のムラ。

これをまた詰め変えても良いんだけど、茶色い部分は削るから今よりもプラスティックの部分は広がります。
それでまた数年後にプラスティックの周囲が茶色いのが気になって…
とエンドレス治療の始まりです。

だからこそ、ほんのちょっとの虫歯なら慌てて削って詰めないほうが良いとわたしはお伝えしています。
例えばこういう虫歯。

【B:歯の根元ががっつり虫歯】

根元の部分の黒ずみを浅く広く削ってプラスティック詰めるでしょ?
そうすると数年後に【A】の写真の感じになっちゃうんですよ。

なので、本気できれいにしたいなら、当院であれば
【B】の段階なら、茶色い色ほど効果のあるホワイトニングを何回も何回も繰り返してみるかな。

いきなり白くはならないし、虫歯の部分にホワイトニングすると凄いしみるけど。
余計な治療をしないことがご希望ならホワイトニングをお勧めします。

黒いのがとにかく氣になるのなら数年後に【A】になるのを覚悟でプラスティックを詰める。
今が【A】の段階なら、きれいにするために何度もプラスティックの治療を繰り返すよりも、セラミックを被せることも視野に入ります。

3. 被せ物の色が周囲の歯の色と違う

被せ物の色が周囲と違うのは、周囲に合わせて被せなおすしかないですね。
周囲の歯の色がいまいちなら、ホワイトニングをがっちりして周囲の歯をきれいにしてから、きれいになった色に合わせて被せなおすのがおすすめです。

ちなみに、失活歯という神経のない歯は、色が茶色くなってきます。
一昔前は「ウォーキングブリーチ」といって歯の中に漂白剤を入れて、変色した象牙質をホワイトニングする方法がありました。
失活歯は土台を立てて歯を被せないとかけたり割れたりするリスクが高いです。
失活歯はエナメル質にひびが入っていることも多いので、ウォーキングブリーチだとヒビから薬液がもれて歯肉がただれることがあります。
危ないのでわたしはウォーキングブリーチは行いません。

先日の事例ですが、失活歯だけど歯周病治療や根管治療が済んでおらず、すぐにセラミックを被せられない方に、他の生きた歯と共に当院のポリリン酸のホワイトニングをしました。
失活歯でもすごく白くなった!
とても喜んで頂けましたよ。
薬液が漏れるような危ないことをしないで普通のホワイトニングで効果が出るなら良いですよね。

②今の自分の歯をきれいに保ちたい

きれいを維持するなら、断然、歯を痛めないバイオフィルム除去です。

歯に艶がでますし、PMTC(よくある回転ブラシ&研磨剤で歯をゴトゴトこするクリーニング)のように歯に微細な傷を付けません。
実は当院の患者さん達は、当院にたどり着くまでに、普通の歯医者さんで歯をゴトゴトこすられて来ているので歯に傷がたくさんついています。
でも、歯を痛めないバイオフィルム除去を繰り返し、歯にミネラルを足してあげて、歯をコーティングして守っていくことで傷は回復していきます。
もちろん、回復具合を顕微鏡で確認しているわけではありません。
「臨床症状」というのですが、要するに患者さんの体感ですね。

PMTCを受けてから、
「むしろ茶渋がつきやすくなった気がする」
とおっしゃっていた患者さんが、当院でバイオフィルム除去を続けているうちに
「最近茶渋つかない!」
と喜んでくれるケースが多いです。

さらに、もっときれいにしたい場合はホワイトニングをすると、本来の自分の歯以上の白さを手に入れることができます。
白くできるのはご自身の歯だけです。
※詰め物被せ物の色は変わりません。

当院で使用しているホワイトニングは3種類。すべてポリリン酸のホワイトニングなので歯を痛めません。
痛めないどころか、ポリリン酸が歯をコーティングしてくれるので虫歯予防にもなります。

では3種類のホワイトニングの使い分けをご紹介していきますね。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行うホワイトニングです。
寝ていれば歯科衛生士、または歯科医師がやってくれるので楽ですし、強めの薬剤を使用するので歯の色は白くなりやすいです。

当院のオフィスホワイトニングは2種類あります。

1. ポリリン酸ホワイトニング(オフィスタイプ)

唇や頬をよけて、前歯や小臼歯の唇側に薬剤を塗ります。
光を当てて薬剤を活性化させます。
3種類の中で一番白くなります。しかも早い。

良くあるホワイトニングは、酸で歯の表面のエナメル質を荒らして白くします。
酸で荒らすのは歯にとってあまり良いことではないです。
エナメル質は半透明の結晶なので、歯の色はエナメル質の下の象牙質の色が透けて見えています。

その透けて見える色を遮断するために酸で荒らして白濁させているのです。
強い酸を使用するのでホワイトニング後に結構しみます。

わたしもポリリン酸ホワイトニングを知る前、普通のホワイトニングをしましたが、その日の夜は歯が痛くて泣いたことがありますよ。
「ホワイトニング後に、色の濃い飲食物を口にしないで下さい」という注意があるホワイトニングは酸で荒らすタイプです。

ポリリン酸ホワイトニングは、エナメル質の結晶の隙間に入り込んだ着色物を化学的に溶かします。
だから透明度が上がりますよ。
歯のヒビや結晶の隙間に入り込んだ細菌も化学的に溶かしてくれます。
さらに、ポリリン酸でコーティングするので、着色物が再び結晶の隙間やヒビの中に入り込むのを防いでくれます。
だから虫歯予防になるんですね。
さらに、ほぼしみないです。痛くないって、良いですよね。

2. クイック(簡易なタイプ)のホワイトニング

クイックなホワイトニングもポリリン酸です。
最短9分で終わるので、当院ではバイオフィルム除去後にご利用になる方が多いです。
やはり化学的に着色物を分解して、ポリリン酸で歯をコーティングしてくれるもので1と変わらないのですが、1と違う特徴が2つ。

1つは、ライトを当てないこと。
薬液を混ぜるだけで化学変化が始まるので、ライトを当てずに歯の表面に薬液を塗るだけで済みます。
だから早く終わるんですね。
ライトで活性化するわけではないので、普通のホワイトニングでは薬液を塗らない舌側の歯にも塗ります。舌側のほうが着色しやすいですよね。薬液を塗ったら、舌側もコーティングしてくれるので着色がぐっと減ります。

下の前歯の裏側は歯石がつきやすいですが、これも続けていくと歯石がつきにくくなります。
虫歯の穴の中の虫歯菌も化学的に溶かしてくれるのを期待して、削らずに様子を見ている軽度な虫歯にも塗ります。これは、しみてしまうこともあります。

もう一つの特徴は、色の濃い歯は白くなるけど、もともと白い歯はさほど白くならないのです。
「もっと白く!」という方は1のホワイトニングがおすすめです。
歯にすぐ着色がついてしまうことが悩みだったり、歯にヒビがあり、そのヒビの中に着色物が入り込んで線が目立って悩んでいたりする方はこちらがおすすめです。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、ご自身でお家でできるホワイトニングです。
毎日自分で頑張るものなので、マメな性格の方、美しくなることに労力をいとわない方にお勧めです。

3. ポリリン酸ホワイトニング(ホームタイプ)

マウスピースを作製して(または既成のトレーを使用)、その中に薬液を入れて歯にセットして使います。
専用ライトを使用すると1回7分程度です。
ライトを使用しないと15分程度はめていてもらいます。
こちらも、着色物を化学的に分解しつつポリリン酸で歯をコーティングしてくれるので、歯と歯の間にある微妙な虫歯が多い方には、虫歯の進行を防ぐためにお勧めです。
マウスピースがあれば奥歯もホワイトニングと虫歯予防ができます。

オフィスに比べて薬液の濃度が薄いので、一度にバッと白くはなりませんが毎日じわじわと白くなっていきます。
真面目にやって頂くと驚くほど歯が白くなりますよ。

以上が当院で扱っているホワイトニング3種類ですが、さらに、歯をもっと白く!もっと早く!という方には裏技があります。
それは、
1と3を同時に行うデュアルホワイトニング。

オフィスホワイトニングもしつつ、おうちでもご自身でホームホワイトニングをやって頂きます。
これは本当に白くなります。

白くなった後は

一度白くしても、毎日お食事をしますね。
時間が経てば、コーティングも剥げてだんだん色が戻っていきます。
白さを維持するために月に1回くらいオフィスホワイトニングをしたり、3日に一度ホームホワイトニングを繰り返すと、白くてきれいな歯が維持できますよ。
あ、市販の歯磨き粉で歯磨きはやめて下さいね。
せっかくコーティングしたポリリン酸を、研磨剤(清掃剤)で剥いでしまうから。

おうちで使う歯磨き粉も、やっぱりポリリン酸がおすすめです。
当院で購入できますので、ぜひお声かけ下さいね。
患者さんではなかったとしても、上様領収でお買い物できますのでどうぞおためし下さい。

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