口の中が銀歯だらけの歯になっていてコンプレックスになる前の対策方法
こんにちは。
神田中央通りいけむら歯科の池村です。
本日のタイトルはこちら。
「口の中が銀歯だらけの歯になっていてコンプレックスになる前の対策方法」
今回は、シブシブ歯医者さんに行きたくないって人に参考になります。
口の中が銀歯だらけになっていて、コンプレックスを抱えてしまう前にできることを知っておいていただければ幸いです。
なぜ銀歯になったかの理由がわからない…
当院の患者さん、今までの人生の中である程度、よそ様で歯科治療を受けて来らている方がほぼほぼなんです。
そんな方々の中で「激痛すぎて今すぐなんとかしてくれ~」という方よりも「銀取れたからつけて欲しい」とお越しになる方が多いです。
初診でお会いした時に聞き取り調査をするのですが、
例えば私が
- この歯はなぜ削ったの?いつ削ったの?
- この歯はどうしてむし歯になったの?
- この治療した歯は日々どう行動すれば長持ちするか前の先生から聞いた?
と伺っても、だいたい皆さん「わからない」とおっしゃるんです。
ちょっとちょっと!皆さん自分の内臓の話なのに興味なさすぎぃ!
※中には興味持って質問しても、先生に答えてもらえなかったりもあります。
他にも、
- 「一生懸命通ったけど・・・???(結果がついてきてるのかきてないのかさえわからない)」というパターン
- 「主訴を解決してもらえないで歯を抜かれた」パターン
- 「とりあえずナニされてんのか全然わからなくて怖い。今日もびくびくしながら来院した」パターン
も散見されます。
忙しい歯医者さんだと先生に質問するのもはばかられる空気の場合もあるようです。
で、
急いでいる!
忙しい!
と、ものすごい主張を患者さんからされた場合は、テキトーにその場で削って、型採ってまた詰めて終わりにしてしまうこともあるんですが…
(一生懸命現状を説明しても、虚空を見つめられると「ダメだこりゃ」って削ってしまいます)・・・
銀歯にしても原因は治っていない
実は、歯って詰めても治ってないってご存知でしたでしょうか?
願わくばどんなに忙しくても、「歯の治療は治癒ではない」という話だけでも聞いていって頂きたいですね。
歯って内臓なんですが、それが何らか理由があってむし歯になり、溶けて一部欠損しているんですよ。
放置したら全部溶けてしまうから、仕方なくそのむし歯に感染した部分を削って、削ったままだと
- 咬めない
- 弱い部分がむき出しで沁みる
などあるので、人工物をつぎたして歯の形になるようにしているわけです。
これ、人の身体で例えると手がもげたから義手つける、足切断したから義足つける、という感じです。(義手とか義足となると、調整や手入れ大変そうと想像つきますかね?詰めた歯も当然そうです。)
で、物事というのは原因があって結果があるわけです。
歯に穴があく原因が口の中にある。
↓
結果、歯に穴があく。
↓
穴があいたから詰める。
これが普通の歯科治療の流れなわけですが、原因を除去しない限り、むし歯になったという結果にアプローチし続けても
- 「以前治療した歯の詰め物のスキマからむし歯ができてるからまた削って詰めるね」
- 「詰め物の横からむし歯になっちゃって、今回は神経まで行ってるから神経取らないとダメだ」
- 「被せ物の中でむし歯になっちゃってるなあ。被せ直し」
- 「この被せてある歯、根っこが割れちゃってるから抜かないとダメだぁ」
など、治療の繰り返しが起こるわけです。
しかも、だんだん重症になっていく。
私の提案は、「治療を受けるに至った」原因を調べて対処する方がトラブルの根を断ち切れるよです。
- 「原因を除去なんて考え方、初めて聞いた!」
- 「確かにその通りかも!」
と患者さんにびっくりされることが多いです。
(でも常識で考えて、原因探して除去しないとモグラたたきみたいなもんでしょ?)
私はこれを読んでいるあなたがもし当院に来院したら、将来爆発する歯を減らせる方法をお伝えできます。(もちろん比喩表現。将来トラブルを起こすってことです)
約束できますよ。なぜでしょう?
原因に対処できれば結果は変えられるからです。
歯医者さんは本能的にムシ歯をみると、治療したくなってしまう生き物ですが、私の「今すぐ治療したい欲」をぐっとこらえて原因探しをすると、
患者さんの後日の人生が変わることに、歯医者人生の途中で気が付いたんです。
実は、この4月から当院で働いてくれる歯医者さんを何人か雇用したのですが、やっぱり治療したがる傾向が・・・。
というような小さな歯の欠けを詰めたがったり、こんな歯わざわざ今抜かなくてもどうせすぐ取れるんだから、その前にいかにかみ合わせが安定した入れ歯を調整しておくかが重要事項でしょ、というのに歯を抜きたがったり。
若いころの私が重なります。
しかし、原因もわからず治療を推し進めると残念な結果が待っていることもあるのです。
「そんな大げさな。御託はイイから忙しいんだし早く詰めてよ」と思いました?
数年後にまたとれますよ。
しかも、その時詰めるものは今よりもうちょっと(もしくはもっと)大きな銀なんじゃないですか?
もしかしたら神経までむし歯行っちゃって神経もとらないといけないかも。
だいたい仕事忙しいとか大事な行事の直前にとれます(マーフィーの法則とか言いました?)
口の中が銀歯だらけになってコンプレックスになる前に
悪くなる原因を先に調べて、あなたの生活からその原因を除去してあげれば、今取れてない他の詰め物も長持ちしますよ。
私の言いたいことが伝わるでしょうか?
だから、タイトルの「気付いたら銀歯だらけになっていて、また1つ銀が取れたからシブシブ今日診てくれる歯医者を慌てて検索している人」が同じ過ちを繰り返さないために最初に行うべき行動は3つです。
1つずつ説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
ステップ1
「自分はなんでこんなに口の中に銀が入ってるんだっけ?」と思い出す。
- ・むし歯でした?
- ・歯が割れたからでした?
- ・小さい銀が取れた結果さらに大きな銀が詰まったんでした?
むし歯だったなら、歯みがきが下手なら上手になるように歯医者さんに教わるのが良いです。
むし歯菌が多いなら、口の中で繁殖しまくっているむし歯菌を退治しないといけないです。
スキマからむし歯菌が入るのなら、入りにくい素材を選んだ方が良いです。
歯ぎしり食いしばりで歯を砕いているなら、歯ぎしり食いしばりをどうしたらしなくなるかを考えないといけない。
今まで悪くなってきた理由は、たった一つではないかもしれない。
- ・なんで穴あいた?
- ・なんで銀だらけの口になった?
- ・なんで今回ここは取れたんだ?
- ・他の歯は大丈夫かな?
後日、悪くならないためには、どういう食事をして、どういう歯みがきをして、どういうことに気を付ければいいの?
なぜ歯を治療されるハメになったかを思い出して下さい。
ステップ2
次に、応急処置の塗り重ねのために、シブシブ慌てて今日診てくれる歯医者さんを探すのではなく、今までなぜ悪くなってきたか、親身になって相談に乗ってくれる歯医者さんを探すこと。
ここが重要です。
「お医者さんの言うこと」だと、ただ従って口を黙って開けるのではなく、「この歯、今後どうなっていきます?どうしたら墓場まで持っていけますか?」と積極的に歯医者さんやその歯科医院のスタッフに訊いてみて下さい。
という情熱のある先生なら、張り切って色々アドバイスしてくれるはずです。
ステップ3
実践あるのみ!
頂いたアドバイスを「勉強になったなー」ではなく、生活に取り入れて下さい。
するとどうでしょう。
なんと!辛い目に合わなくなります。
突然歯が取れて、歯のとんがりが舌に当たって痛いなーと思ったり、モノが挟まってつまようじでシーシーしながら気持ち悪いなーと思ったりしながら、慌てて歯医者さんに駆け込まなくてよくなります。
なぜなら、あなたが後日歯の不調を感じない状態を維持できるまでのきちんとしたアドバイスができる歯医者さんはあなたが後日痛い目にあわないために、
- 日々のお手入れ方法
- 定期的な口の中のクリーニング
を必ずおすすめするからです。
あなたが定期的に口腔内クリーニングを実施すると、痛くない・歯が取れていない時に歯科医院に来院することになります。
痛くないときの処置は当然痛くありません。予防的に行われるクリーニングはむしろ気持ちイイものです。
くつろぎ空間です。
当院においては、お昼寝している方もいらっしゃいますよ。
定期的に予防処置に時間とお金を投資すると、突発的な歯科のトラブルに襲われなくなります。
つまり、
「突然銀が取れて今日診てくれる歯科医院を慌てて検索する」非生産的で楽しくもないムダな時間を、あなたの人生から追い出せるということになります。
予防的に歯科医院に通う場合は、きちんとアポイントを取っているので予定が組めます。自分の人生の時間をコントロールできるということです。
…
上記のお話を私は必ず患者さんにお話します。
私の独断と偏見もあるかもしれませんが、ご理解頂ける方は出世しています。
時間の管理・健康の管理をできる方ですからね、当然仕事もできるのでしょう。
最後に
最後にお伝えしたことをまとめると、
① 物事というのは原因と結果で成り立っている。
② ムシ歯治療だけするのは「結果」に対するアプローチである。
③ 「結果」にばかりアプローチしてしまった結果がしばしば銀が取れて溜息をつく人生ならば、「原因」にアプローチすれば効率的で前向きな人生を選択できる。
④ 「原因」に対処できる歯科医院を探して下さい。
以上、たった4つでしたね。かんたーん!!!
ちなみに当院はガッツリ原因除去派な歯科医院なので、自分の時間が有限であることを知っていてより良く生きていきたい方が患者さんです。
いや!?
疾患からすでに解き放たれて予防処置のために通う方はすでに「患者」という定義ではないかもしれませんね。
「もう痛いの嫌だよ」
「歯科治療は怖くて痛い」
という方は、ぜひ一度オンラインでご相談してみてください!カモンジョイナス!