5デアザフラビンの話
医療界も強さのインフレ
つい昨日(R5,10,1)に、この本の出版記念講演会に参加してきました。
時代は変わりますね。
既存の対症療法よりも、細胞に至適栄養を与えて病気にならないようにする栄養療法が良いと思い学んできましたが、今回の講演会で、そもそも「老い」を治せたら万病のリスクが下がるとびっくりしました。
もっと良い治療、もっと良い予防がどんどん出てきますね。
さながら治療法・予防法のインフレ。
昔の治療は上位の治療法・予防法の下位に置かれてだんだんフェードアウトしていく感じです。
瀉血だってロボトミーだって、一昔前は張り切ってやられてましたが、今時そんな治療法する先生いませんもんね。
ドラゴンボールで例えると、初期のころは戦闘員だったクリリンが、途中から戦力外で解説要員になっていった感じでしょうか。
というわけで、昨日の講演会のびっくりした内容をほんのさわりだけご紹介するのと、わたしの体験など書いていこうと思います。
「老化」が万病のリスクの上位である
生活習慣だの、喫煙だの飲酒だの、病気になるリスクを上げるものはたくさんありますが、「老化」はその中でもダントツのリスクだというのです。
たとえば、肺がんの場合、喫煙のリスクは男性なら4.8倍、女性なら3.9倍、受動喫煙で1.3倍のリスクがあります。
老化のリスクは、なんと100~1000倍!
桁が違う…。
4.8倍をちまちま変えるよりも100~1000倍を治した方が効率が良いですよね。
別に肺がんだけの話ではなく、老化は様々な病気・体のどこそこが痛いだの動かしにくくなっただの不自由な状態を作り出してしまいます。
皆があれほど怯えたここ最近の感染症の新コロだって、若い人はかかってもすぐ治るけど、重篤になってたのは「老化」済みの方でしたよね。
逆に言えば、老化を治せばこれらのリスクを1/100~1000にできるということになると。
栄養療法を推進する歯科で重要視する血糖コントロールも、血糖コントロールだけ改善しようとするのではなく、老化を改善したらその他もろもろの機能と共に良くなっていきそうです。
血圧が高ければ降圧剤、
血糖値が高ければ尿中に糖を排泄する薬、
高脂血症ならアブラを下げる薬…
医科は薬を出さないと保険診療の点数が出ないので、ご高齢の方がヤク漬けになって健康を損ねている話はそこここに転がっています。
飲み切れずに捨てられている薬(残薬)は毎年5憶円らしいですよ。
社会保険料、それでも足りないって言ってますね。
足りない分は国が補填しているので、今後また増税されてしまうでしょう。
穴があいているバケツに水を入れ続けるようなものですよ。
↑この本の先生の講演会で聞いた話ですが、今まで最高に投薬されていた数は54種類だったそうです。
いやいや。飲めないでしょうに。これは捨ててますわー。
そこまでして投薬しても、対症療法で、しかも目的の臓器以外で不具合が生じることも多々。
わたしが力を入れている栄養療法は、投薬の対症療法に頼らないで、栄養を最適化して自分のポテンシャルを最大限発揮するというものです。
歯科においては、虫歯で歯に穴が開くこと、歯肉が歯周病で腫れること、かみしめすぎて歯を砕いてしまうこと
これらの不具合が起きる前に、生活の中からリスクを取り除きましょうというものです。
もちろん、トラブルを起こしてしまった方も、再発のリスクを下げるために栄養療法の知識が役に立ちます。
ここに、「老化を治す」という概念が加わればもっと良い状態になれそう!
確かに歯科も、老化により起こりえる疾患もありますからね。
今後は、栄養療法の知識に、さらにこの「5デアザフラビン」というサプリメントがプラスされれば、治療の成果が大きく変わってきそうです。
昨日の講演会で、点滴のMNMよりも5デアザフラビンが効果的な画像を見せてもらいました。
細かい話はぜひ本を読んでいただくとわかると思います。
あ、NMN点滴をご存じでしょうか?
人が生きていくうえで必要なエネルギーを作り出しているミトコンドリアという細胞を元気にするというものです。
ミトコンドリアに元気がなかったり、数が減っていたりするとエネルギーが作れなくていつもなんだか疲れています。
わたしもミトコンドリアの元気がなく、わりとすぐ疲れます。
医療用サプリメントでビタミンミネラルを足しても、ミトコンドリアが元気ないとパッと良くなりません。
ミトコンドリアを元気にするために、NMN点滴を試したり、重金属を除去するためにDMSAという薬剤を飲んだり色々試していました。
自分のためにNMN点滴を導入していますが、歯肉を若返らせたい患者さんにも点滴をおこなっています。
【NMN点滴】
NMN点滴は、池村の場合、ミトコンドリアが確かに増えました。
増えても少ない(泣)
5デアザフラビンでどの程度増えるのか、またこの検査をして結果をご報告して参りますね。
【重金属除去】
人は生きていくうえで、様々な汚染物質が身体の中にたまっていきます。
で、歯科医師や歯科衛生士は普通の人よりも金属汚染の人が多いんですって(栄養療法の医師の先生談)。
歯科で金属、しょっちゅう削ってますもんね。
昭和40~50年ごろに多用されていたアマルガムという歯科金属は、水銀が含まれています。
歯科関係者は、通常の人よりも水銀汚染が多いのです。
わたしも若かった時に、アマルガムを「これ古い金属なんで、削ってプラスティック詰め変えましょうか」と削って保険点数を取っていたので、水銀汚染がひどいことになっていました。
水銀は水俣病で有名な有害物質です。
ミトコンドリアの膜にたまるので、エネルギー産生を阻害するんですって。
なので、今、水銀やヒ素を除去してくれる薬(DMSA)を飲んで排泄しようとしています。
だいぶ重金属が出てくれたのか、肌は荒れにくくなりました。
DMSAを飲む前は、お風呂上りにすぐワセリンや、医療用サプリメント会社の出しているクリームを塗らないと肌が乾燥してヒリヒリ痛かったのですが、最近はそういうのなくなりました。
このDMSA服用初期に著しく体調を崩し、NMN点滴を試したら通常に戻せたので、NMN点滴以上だと言われる5デアザフラビン、楽しみです。
まとめ
時代はどんどん変遷しています。
今まで以上のものがどんどん出てきますね。
使わない手はないでしょう。
歯も、今まで通り保険適応で削りまくるのも選択肢の一つですが、そもそも削るに至らないようにできます。
今悪いところは確かに何か治療が必要かもしれませんが、対策を取らないと永遠に歯を削られ続けます。
安易に歯を削り続けた末路、あなたはご存じでしょうか?
歯がないと、食事ができない、栄養のあるものを食べられない。
柔らかくて食べやすいものは高カロリー低栄養。血管も劣化するし、筋肉も痩せるし、そうすると転倒のリスクは上がるし。
老化した後に転倒したら大腿骨骨折で寝たきりなんてザラな話。
食だけではありません。
人間は社会性の生き物ですよね。
入れ歯では喋りにくいのです。電話が通じないとお困りの方もいましたよ。
一つ一つに既存の医療で対応していくのはもぐらたたきだと思いませんか?
なんなら、「何科に行けばこの悩み・痛みが解決するの!?」
とお悩みの方も多いでしょう。
大本を何とかしたら、慢性疾患の薬もいらなくなるし、虫歯・歯周病に悩まされ続けることもなくなるし。
そっちの方が良いと思うけどなあ。
老化対策と、歯の健康を両立したい方はどうぞ当院にご連絡ください。
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