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「様子を見ましょう」「永久歯に生え変わってから…」では遅い子供の歯並び 

こんにちは。 
削らない歯科医の池村です。

今日は小児育成矯正の話。 
実は歯を並べるだけじゃないのが小児の育成矯正です。 
歯を並べるだけじゃないとは? 
顎の骨を大きくして抜歯を不必要にしたり、歯並びが悪くなる癖を治したりしています。 
すると、お子さんの歯並びももちろんきれいになりますが、他にも良いことがあります。 

小児の育成矯正で起きる良いこと 

①まずは目鼻立ちがくっきりとします。 

上顎の骨が成長することでお顔にメリハリが出ます。 
遺伝子は同じだったとしてもより目鼻立ちのくっきりしたかわいい・かっこいい顔になります。 
逆に上顎骨の成長がいまいちだと、のっぺりしたお顔になります。 

②次に鼻とくっついている上顎を大きくすることで鼻腔・気道が広くなり、呼吸がしっかりできるようになり、脳や全身に酸素が行き渡ります。 

すると体も脳も効率よく動くので、勉強もスポーツもよくできるようになります。 

③さらには姿勢が良くなり身長も伸びやすくなります。 

顎の骨を成長させるには、お子さんの姿勢も重要です。 
姿勢が良くなると血流もアップします。 
姿勢が良いと身長も伸びやすく堂々とした雰囲気の良い子になります。 

つまり顎の骨を大きくする事は子供の伸びしろを最大限にサポートすることにつながるのです。 
子どもの持っているポテンシャルを最大限に発揮できる状態にしてあげられるのです。 

「矯正専門医」に相談しても、小児の育成矯正が提案されない理由 

よく矯正専門医にて
「永久歯に生え変わるまで様子を見ましょう」 
「今はできる事はない。永久歯に生え変わったらまた来てね」 
と言われて、「専門家がそう言うなら…」と大切な顎の成長のタイミングを逃してしまうことがあるようです。 

実にもったいないことです。 

実はこの顎の骨を大きくする・成長しない癖を取る治療はここ10年20年の新しい治療法なのでワイヤー矯正の専門の先生にはあまり知られていません。 
というか、失敗症例?を引き受けて「後始末するのはいつもオレたち」くらい思っていて好きではない先生もいるようです。 

ちなみに失敗症例?とは、上顎を横に広げすぎて、上の奥歯と下の奥歯が咬み合わなくなったりすることでしょうか? 
「拡大床」と言われる装置でやみくもに「側方拡大」(上顎の横幅を拡げること)をするとそんなトラブルが起こるようです。 
通常はそんなことは起こらないです。 
当院の育成矯正ならば、月に1回来院して頂き、拡大床だけでなく、お子さんの歯並びが悪くなる癖を修正しながら進めていくので上下の歯が咬まなくなるようなことは起きません。 

6歳くらいから始めたい育成矯正 

口と言うのは上顎と下顎で出来ていますが、上顎の成長時期と下顎の成長時期はズレがあります。

脳神経系は生きるのに必要な機能なので、早めに完成します。青い点線のカーブです。 
青いカーブの上顎骨の成長は、10歳で9割完了します。 
赤いカーブの下顎は第二次性徴の時期と一緒です。

ところで、 
「永久歯に生え変わるまで様子を見ましょう」 
「今はできる事はない。永久歯に生え変わったらまた来てね」 
言われて、上顎の成長時期を逃しがちだとお伝えしていますが、 
全部の歯が永久歯になるのってだいたいいつごろかご存じでしょうか? 

答えは、だいたい12歳!

上顎骨が9割完成する10歳よりもさらに2年後ですね。 
高校生くらいでも、間に合うケースはあるようなのですが、骨の成長期をあまり逸脱したくないですね。 

6歳くらいから始めたい小児の育成矯正 

小児の育成矯正は、治療期間は2年程度見ていただきたいです。 
顎の骨は一瞬で大きくなるわけではないからです。

では、10歳-2年=8歳から治療開始? 

あんまりギリギリでも怖いですよね。 

月に一回来院してもらうことにはなっていますが、お子さんご本人も通院に付き合う親御さんも忙しい方が多いので、アポイント変更などでかっちり月1回来院できない場合も想定しますと、余裕をもって、6歳くらいから始めたいところです。 

小学校に上がるころになると、下の前歯が4本くらい生え変わり始めます。 
そして上の前歯も出てくる頃です。 

顎が小さいと、大きな大人の歯が収まらずにガチャガチャしてきてしまいます。 
その時期が、顎の骨を大きくする育成矯正の時期です。

本当は乳歯の段階で、歯に隙間がなくきっちり並んでいる状態を見たら、もう 
「あ、この子永久歯並ばないわ」 
ってわかるんですが、親御さんは「うちの子歯並び悪くない」って誤認しがちです。 

永久歯が思った以上に大きくて、ガチャガチャしだすと 
『これは…もしや歯並び悪くなるフラグ?』 
と親御さんも専門家に相談したくなります。 

専門の先生に相談して「永久歯に生え変わるまで待って」と言われた場合はぜひ当院にご相談にいらして下さいね。 

当院が参加しているTHP式小児育成矯正の会では、保護者が知識を高めて毎日子供の成長を導くための動画コンテンツや、毎月1回保護者が参加できるZOOMがあります。 
ZOOMには歯科医師だけでなくカイロプラクティックの先生も参加しており、育成矯正を行う上での毎日の姿勢や呼吸などのアドバイスももらえます。 

成長期が終わるまで待ってせっかく生えた永久歯の抜歯をしなくても良い、 
拡大床だけ使って、歯並びが悪くなる癖を放置するわけでもない。 

育成矯正って、バランス良いなあと思っています。 
育成矯正で、子供の持つポテンシャルを最大限発揮できるように後押ししてあげましょう。 

そして、当院はもともと予防歯科なので、この育成矯正のプランには予防歯科も内包されています。 
むし歯にならない方法ももちろんお伝えしてますよ! 

当院の栄養療法の知識も惜しげもなくお伝えしています。 
栄養療法の知識で顎の骨もすくすく成長しますし、お食事に氣を付けて頂けるようになると、 
益々お子さんの集中力が増したり、体がより丈夫になったり、元気になったり、アレルギー的なトラブルが収まったり、これまたお子さんのポテンシャルを最大限に発揮できる素地が作られるんですよ。 
この知識は、小児の育成矯正じゃない、成人の患者さんたちにもとても喜ばれています。

お食事のポイントは、ご家庭のお食事を管理している親御さんにお伝えします。 
お子さんだけではなく同じ釜の飯を食うご家族で変わってくるので、キイキイしているお母さんも優しくなりますよ。 

 一粒で3度おいしい当院の小児の育成矯正、小学生のお子さんがいらっしゃる方はぜひ一度、ご相談下さいね。

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