歯科の麻酔の注射後に歯肉が荒れる・腫れる・治療後もいつまでも痛い人は要注意
こんにちは。
削らない歯科医の池村です。
本日のタイトルは「歯科の麻酔の注射で歯肉が荒れる・腫れる・治療後もいつまでも痛い人は要注意」
実は「麻酔」そのものが痛い?
実は昭和の時代からかなり変化し、歯科の麻酔の注射は、実は今そんなに痛くありません。
なぜか。
チッチッチ…、ポーン!
答えは、麻酔に使用する針が細い!
昔は太い針をブスっとされていたのでまあまあ痛かったみたい。
私も矯正の便宜抜歯の時、麻酔が痛くて泣きました。
小学校4年生くらいの時だったと思います。せっかく生えてきた永久歯、顎の骨の成長がいまいちで、永久歯が並ぶスペースがなくて抜いたんです。
麻酔の薬液が口の中にもれると苦いし痺れるし本当しんどい。
15年前くらいの歯科業界の雑誌に載っていたアンケートで、「歯科治療で一番つらい・痛いものは何か?」で堂々の1位が麻酔でしたからね。
痛くなくするために麻酔するのに、その麻酔が一番にノミネートされるとはこれいかに。
それを読んだ私は、痛くないように歯肉の針を刺す場所に表面麻酔をしっかり塗ったり、薬液が口の中にもれて苦い思いをさせないように、漏れ出る麻酔液を口の中に落とさないように綿を置いて漏れた薬液を吸わせたり、気を使うようになりました。
おかげさまで、「今までの歯医者史上、最も痛くなかった」「え?今麻酔してたの?気づかなかった!?」と患者さんから褒められること多いのです。
口コミに「麻酔効いてなくてめちゃくちゃ痛かった」と書かれたこともありますが、ほとんどの方からは評判が良いです。
痛かった人は…どうしちゃったんでしょうね。相性かな?信頼関係かな?
で、話を元に戻しますが、今は細い針を使うので、表面麻酔がなかったとしても実は泣くほど痛いということはないです。
最初の一撃がチクって感じ。
そして、そんな細い歯科麻酔用の針なので、歯肉もそんなに傷つけることはないです。
歯肉に刺して、麻酔液を注入して、針を引き抜いたらもうどこに刺したかわかる痕跡はないくらい。
以前、私のYouTube「歯は内臓チャンネル」でもお話したことがある気がするんですが、血圧が高い人、細胞を修復する能力が落ちている人は、
「ポチっ」
と歯肉に傷が残ります。
だから、そんな方には細胞を元気にするには…という話をして、日常生活を改善してもらいます。
ところが、世の中には、「ポチ」だけじゃすまない方がいます。
その日の治療が終わった後も、歯肉に痛みが続く、腫れる、化膿する。
こんな方は、原因が3つほど考えられます。
- 当院の場合だと栄養状態が著しく悪く、細胞を修復する能力が減弱している方。
- 麻酔の針の先が鈍磨していて、歯肉を挫滅させた場合。
- 口腔内に細菌がたくさん野放しになっているのに細菌除去しないで麻酔の針を歯肉にブスっとやっちゃって、細菌を歯肉の中に押し込んだ場合。
2は、通常麻酔の針は細いのでスッと歯肉に入りますが、歯肉の下の骨にガツっと当たると針の先の鋭利さがつぶれてしまいます。細い針は変形しやすいということなのです。
その針のつぶれた切っ先で、さらに別の場所の歯肉を刺すと、歯肉が挫滅しやすいです。なので池村の場合は歯肉に針を入れるときに抵抗感あったら針をすぐ変えています。
3は、当院では定期的に口腔内のメンテナンスを徹底しているので、ないですね。定期的なメンテナンスを強固に拒否している方ならありえます。
でもメンテナンスを徹底できていなかった時代には、歯肉化膿させる方は何人かいました。
口腔衛生状態でかなり変わります。
メンテナンスを徹底している当院において、麻酔後に歯肉の腫れがあり痛いということは、1を大きく疑います。
そのような方は、お食事の話を根掘り葉掘り伺って、改善点を洗い出し、必要であれば栄養療法がわかる医科の受診をお勧めしています。
当院が、「高い」と罵られたり、逆に「他にはない」と気に入って頂けたりする理由の多くは、「今後歯が悪くならないようにする」ための知識をとても時間をかけて患者さんにお伝えすることだと思っています。
この「今後歯が悪くならないようにする」ための知識はとてもとても大切なのですが、「削ってなんぼ」の保険診療ではとてもできません。
患者さんの生活の情報を聞き取りして、改善のアドバイスをしても、保険診療では全く診療報酬がないのですから。
ただ働きです。
それでも以前は、ご縁があって来院してくれる患者さんには良くなってもらいたい!と一生懸命ただ働きでもお伝えしていたこともありました。
でも、やはり人間というのは、無料の情報はありがたくないのです。価値を感じてくれません。
お伝えしても迷惑がられることもたくさんありましたし、実践してもらえずその患者さんが改善しなくて、ヤブ医者呼ばわりされたこともありました。
1の方は、明確な病名がまだついていない状態なので、兆候があると池村がお伝えしても信じてくれないのです。
でも兆候はある。今回は麻酔の針の傷の話ですが、それ以外には、全体的に行った治療の結果が出にくい。
すると「ヤブ」と罵って転院していく傾向があります。
ただ働きして、罵られるのがつらいので、年間サポートプランを始めたというのも理由の一つです。
年間サポートプランであれば、時間をたっぷり取るので、
- なぜ、今こんな状態になっているのか
- 改善のためにどう行動したら良いか
などがっちりお話できます。
結果的に、わたしがただ働きしていた時よりも患者さんの満足度も高く、お互いwinwinの関係でいられます。
中途半端に治療をして、良い結果が出ずに患者さんから恨まれるよりも、お互い良い関係が築けます。
先日も
「砂糖やめて食事気を付けたら肌めっちゃきれいになったし体が軽くなって快調!ここにきて良かった!他の歯医者さんでこんな話聞いたことないし注意されたこともないもん!」
「言われたとおりに食事気を付けたら、なんかアレルギー良くなってきた」
「いきなり削る話じゃなくて、根本から変えていくの、イイ!」
など患者さんからお喜びの声やメールを頂けています。
自分で言うの、いやらしいかな。
でも事実だから言っちゃう。
1日2人しか診ない歯医者さんのお言葉
先日、ご縁があって、1日2名しか診療しないよっていう歯医者さんを見学させていただけたんです。
とても丁寧な先生で、色々、本当に色々教えて下さいました。ありがたいことです。
でね、その歯医者さんがおっしゃるんです。「自分はいつでも診療に全力投球している。結果が出ないのは患者さんサイドの問題」
これ、実は池村もずっと思っていたんですよ。
同じ術者(池村)が同じ場所で同じような症例。なのに結果に差が出る理由。
栄養療法を知るまでは『なんでだろう?』とずっと思っていました。
今ならわかります。
患者さんのポテンシャル・健康状態に、歯科治療はかなり左右される。
麻酔の針の傷だけじゃないのです。
親知らず抜歯・歯を削る治療・歯の神経を取る羽目になるむし歯の治療・ドックベストの結果…
全部、患者さんの健康状態や食生活、生活環境、こういったものに左右されています。
栄養療法の知識でかなり理解が深まりました。
人は、本当にそれぞれ違う。
同一人物であったとしても、人生のステージ、季節、生活環境で全然違う結果が出ます。
例えば、妊娠中、出産直後は鉄欠乏状態がひどく、普通に削った歯でも歯の神経が虚血を起こしたのか、死んでしまうことがあります。
例えば、コロナワクチンを複数回打った方なんかは、ドックベストセメントでむし歯は再石灰化したのに歯の神経が死んでしまった方もいます。新コロワクチンは血栓の報告が多くなされています。歯髄(歯の神経)も血管です。
同じように横を向いて生えている親知らずの抜歯でも、20代女子は「全く痛くなかった!先生ありがとー!」と言ってくれて本当にすぐに傷口も治ったのに、
子宮筋腫をずっと抱えて毎月の出血が酷かったという40代後半の女性はドライソケット(抜歯してあいた穴に血液が溜まらずかさぶたができずに骨がむき出しになってしまう状況。かなり痛い)になり、傷口にまた麻酔をして骨をつついて出血させて、かさぶたを作るという処置が必要になったこともありました。
そう。
患者さんの健康状態は歯医者さん側がどれだけ一生懸命治療をしようとも、患者さん自身にしかコンディションを整えられないのです。
だから、患者さん自身がコンディションを整えることがとても重要になってきます。
逆に、コンディションをがっちり整えてくれたら、無理に治療することなかったりもします。
これが池村の「削らない治療」のベースです。
もしかしたら、この記事を読んでくれたあなたは、麻酔をした結果、歯肉が腫れて
「あの歯医者、ちょーヤブ!もう二度と行かない!」
と、お怒りを抱えているかもしれません。
もしかしたら、歯を削られたけどその後歯がしみてつらい!と歯医者さんを恨んでいるかもしれない。
もしかしたら、痛くない歯を削られて、神経取る羽目になってしまって「痛くなかったのに!」と「あの歯医者やめた方がいいよ!」とご近所に言いふらしているかもしれない?
でも、もしかしたら、その歯医者さんで、その治療で、そんな残念な結果を出しているのはあなたくらいかもしれませんよ。
もし、「わたしの歯って、どうしてわるくなっちゃうかなあ?」
「評判の良い歯医者さんに行ってもどうも良くなってる感じがしないなあ」
と疑問に思うようであれば、一度池村に相談してみて下さい。
別の突破口で歯を守れるかもしれませんよ。