「あ!むし歯!」でもすぐ削らないのがお勧めです。
こんにちは。
削らない歯科医の池村です。
今日はむし歯だよって言われても慌てて削らない方が良いよ、というお話です。
こちらをご覧ください。
むし歯です。
普通の歯医者さんならこの見た目だけで削っちゃうかも。
でも…
同じ歯のレントゲン写真です。
赤く塗ったのが神経、「見た目むし歯かも!」のあたりは青い矢印で示しました。
レントゲン写真を見れば、特に穴はあいていないことがわかります(むし歯で溶けている部分は黒く抜けて見える)。
表面が溶けているC1(エナメル質の範囲内)のレベルであれば慌てて削る必要はありません。
定期的に細菌を除去して、むし歯菌が繁殖しないように生活を変えていきます。
すでに溶けているのでいずれは治療が必要かもしれませんが、今日明日ではないです。
生活の中からむし歯のリスクを排除してあげることも必要です。
すると、治療する日が遠い未来になります。
人生においてのその歯の治療回数が減れば、その歯と人生を沿い遂げることができるでしょう。
逆に、生活の中からむし歯になる原因を排除しないで治療した場合。
再治療の回数が増えて削られる頻度が高いと、その歯はあなたの人生の途中で脱落してしまうでしょう。
むし歯の原因をまず探す。
そしてむし歯の原因を生活の中から排除する。
これが出来たら、慌てて削る必要はないのです。
メンテナンスのたびにプロである我々歯科医師や歯科衛生士がむし歯が進行していないかチェックします。
そんなこんなで2年、3年、4年と維持管理しているむし歯を持っている患者さんが当院にはたくさんいます。
逆に、むし歯の原因も調べず、ただ治療を優先してしまうと、むし歯になりやすい口腔内環境をそのまま放置しているので再発しやすい(むしろ再発必至)のです。
むし歯は、いきなり削ってはいけません。
まずはなぜむし歯になってしまったのか検査して、むし歯を作ってしまった口腔内環境を改善しましょう。
当院では、まず、オンラインカウンセリングで口腔内のことをお伺いしますので、気になった方はこちらからどうぞ