「いい歯医者」って?1 [神田中央通りいけむら歯科 神田・新日本橋]
いい歯医者さんてどんなイメージなんでしょうね?
だいたい皆様のクチコミを拝見させて頂くと
「安い・早い・うまい」
みたいな感じでしょうか?
でも、ちょっとまって?
歯医者さんって医療なんですよ。
ご自分の身体のことなのに、そんなファーストフードみたいな認識で大丈夫ですか?
今日は私なりに「安い」について言及してみます。
そもそも、健康保険って制度をあまりよく理解していらっしゃらない方も多いみたいです。
私も歯医者になるまであまり理解していなかったので致し方ないですね。
日本昔話のアニメ(懐かしいですね)で、昔の人が身内が病気でも「薬を買うお金がない・・・」
って嘆くお話がわりとよくありました。
私は幼児のころは身体が弱く病院にしょっちゅうかかっており、親が病院の窓口でお会計を済ませるのを何度もみておりましたので、『お医者さんもお薬も数百円ですむのになんで日本昔話では「お薬高い高い」って言ってるんだろう?』と疑問に思っていました。
今は理解出来ます。医療技術も薬品もたいそうお高いものです。
3割負担で互助する健康保険、日本って本当に素晴らしいシステムを編み出しましたね。
世界でもまれな手厚い環境です。
神田中央通りいけむら歯科のスタッフが悲しい会話を電車内で聞いたんだそうです。
「ねえ、知ってる?歯医者さんって窓口で私たちが払った治療費以外にも国からお金もらってるんですって!だから歯医者さんは丸儲けなのよ!」
ですって。
もともとそういうシステムなんですがね。
システムを国民に告知するのは各々保険医の仕事なんでしょうか?
保険証を医院に呈示している時点で知っておいて欲しいなあ。なんて思います。
先人が作ったシステムを便利に使うだけで上にあぐらかいて座って、当然の事として利益を享受するのって良くないと思うんですよね。
これも日本昔話でしたが
昔、人間が飢えていたのでかわいそうに思った神様が空からお米を降らしてくれたんですって。
最初は皆喜んで神様に感謝して美味しく頂いていたんですが、皆いつのまにか慣れてしまってご飯があるのが当然の事になり粗末に扱いはじめたんです。
そしたら神様が怒ってお米を降らさなくなりました。
人間は「どうして白いのくれないの?白いの降らせー!」って、反省もせずに神様に要求したんです。
神様はさらに怒って「そんなに白いのが欲しいならこれでもくらえ!」って雪を降らせました。
人間は寒さにふるえ、飢えに耐えながら自力でなんとかしなくてはならなくなりました。
というお話があったんですよ。
ネットで歯医者さんの話題を目にする事も多いんですが、
「何回も来院させる」→「保険点数稼ぎの悪い歯医者だ!」
「高いものを勧められた」→「金にガメツイ悪い歯医者だ!」
がっかりしますし、この方々を診療なさっている先生に同情致します。
悪意のある病院なんてめったにありませんよ。
病院はスタッフ一同、患者さんに健康になってもらいたいって日々頑張っていると思うんです。
歯医者さんで使う麻酔なんてほぼタダです。保険点数がつかない場合がほとんど。
患者さんが痛くない様に麻酔代は病院が負担しているんです。
誰かの善意に乗っかって利益を享受する関係って、長く持たないと思います。
現に、今、健康保険は存続が危ぶまれています。
なくなったら諸外国の様に10割負担ですよ。
話がだいぶ逸れましたが、本日私が申し上げたい事
患者さんご自身がご自分のお身体にもっと積極的に興味を持って、保険がきこうがきくまいがしっかりとした治療を選択なさればよろしいのではないでしょうか?
「安い」事が必ずしも正義というわけではないですし、必ずしも患者さんの健康に寄与するわけではないんです。
「こっちの方があなたにとって健康になれますよ」と常にインフォメーションしている歯医者さんがいい歯医者さんなんじゃないかなあ?と私は思っています。
神田中央通りいけむら歯科は健康に良いものを患者さんにお勧めします