Author Archives: 池村 和歌子

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神田で歯医者さんやってます。 なぜ神田?それは日本を支えている今働いている人たちの歯が大変なことになっているから。 働く人の健康を守ることが国力向上!と思っているので神田で歯医者さんやってます。予約・お問い合わせはこちら→予約・お問い合わせ

ネット情報で自己診断は危険

2023年2月8日

こんにちは。
削らない歯科医の池村です。

本日のタイトル、「ネット情報で自己診断は危険」

先日オンラインで、

問題を知覚して1.5年、しかし衛生士の友達の意見をきいたりネット読み漁って色々な人の色々な意見を見てわからなくなったり、自分でも『やっぱり自然が一番なんじゃないか』と思ったりして放置していた。
という方の相談を受けました。

最初にお伝えしておきたいのは、本当に大切な情報はネットには出ません。
エッセンスは出ます。フルではないです。
なので、ネット情報は「どの先生に相談するか」を探す材料にしましょう。

ネット情報は診断には使えません。
なぜなら、
その情報を発信している人はあなたを診察していないからです。

医師・歯科医師・栄養士やカウンセラー等々…いろいろな方が色々な情報を発信して下さっていて、助かりますよね?
でも…そこに書いてあるのはもしかしたらその書き手の「わりと多い患者さんの例」かもしれません。
物事には例外があり、あなたがその「一般的な症例」に当たるかどうかは、あなたは判断できない。
そう。
『ここにこう書いてあるからこうかな?』と思ったあなたはその道のプロじゃないのです。

私もYouTubeやブログで
「削らない歯医者でーす!」とか「世の中の歯医者は歯を削りすぎ!」くらい言ってます。
でも、全ての歯を削らないわけじゃない。
がっぷり穴があいている歯や神経がすでにない歯は削る提案をすることもあります。

他院様で「削る」と診断された歯は7~8割削らないですが、それには削らないための秘訣がありますしケアもしていく前提です。
診断の基準を全て公開しているわけじゃないし、その患者さんの状況によって変わることもあります。
例えば、微妙なむし歯で、通常であれば削らないけど、その方が定期的にメンテナンスにお越しになれない方(海外行くとか転勤とか)であれば
「ケアできずにむし歯が進んでしまうのであれば、じゃあ今治療しちゃう…?定期的なメンテナンスが無理なら家ではこれを使って他にむし歯ができないようにコレしてアレして…」
と、最低限の治療と他の歯が悪くならないための方法をお伝えするのが第一優先となります。

医師・歯科医師は人生のかなりの時間やお金をその研鑽に費やしています。
それらの知識・技術を全て一般公開しているわけではありません。

私自身も、診断の基準を全て公開してはいませんしできるものでもありません。
「こういう場合はこう」というパターンはあっても、例外一つひとつを全部列挙することはできないからです。
患者さんは性格も性別も生活環境も千差万別ですからね。

中学校上がったとか、一人暮らし始めたとか、家に奥さんいて食事作ってくれる人なのかとか、単身赴任で中食外食が多いのかとか
出産したとか、転勤したとか、介護が必要な家族ができたとか…
マメな性格だとか、今は栄養状態が悪いからダルダルだとか神経質になってしまっているだとか悲観的になってしまっているだとか、生活を変えられたのでむし歯歯周病のリスクが下がってきて性格も温厚になってきたから今ならこの提案ができるとか…。

患者さんの状況や人生のステージも加味して診断しているのです。

勤務してくれる先生方にこれら診断の基準を直接教えていても、理解してもらうのには時間かかります。
誰かの記事を読んで判断するのは危険を伴うと言うのがご理解頂けるでしょうか。

得意不得意もあります。
不得意分野は断片情報で「あの治療法は良くない」と断言している場合もあるでしょう。
私はよくドックベストセメントを使いますが、根管治療がお得意の先生は「ドックベストセメントなんてとんでもない!」っておっしゃる方多いです。
それは成功症例を見る機会がなく失敗症例ばかり見ているから。

私はむし歯をあえて削らずにメンテナンスでむし歯を進行させないということを得意としていますが、普通の歯医者の先生からするともしかしたら
「むし歯を放置するとんでもない歯医者だ!」って思われているかもしれません。
当院の患者さんが地域の無料の歯科検診を受けて「むし歯があるから削らないといけないと言われた!メンテナンス受けているのに!?」
と確認にいらして、
「当院ではこのレベルのむし歯はメンテナンスでケア出来るから、今は削らないで大事に守っている歯でしたよね」と
再度お伝えする事態も過去何度かありました。
当院には確認にいらっしゃらずにそのまま他院様で歯を削る選択をしてしまった方もいるのかもしれません。

小児矯正の”拡大床”という装置を否定してる歯科医師の先生のブログを拝見したことがあります。
「上あごの横幅ばかり拡げて、下の歯との噛み合わせがおかしくなる!」という主張でした。
しかし、横幅だけ、しかも上顎だけ拡げる拡大床など私は使いません。
”拡大床”も種類があるのです。

数年前に「子供に使う”拡大床”を大人に使うなんてとんでもない!」と私がFacebookで発言した折に、知り合いの先生が大人にも使用できる”拡大床”を教えてくれたこともありました。

その分野に詳しくないからこそ、一部の残念な症例だけ見て「こんなものはダメだ」と正義の心でもって発信してしまうこともありますが
実は詳しく勉強したら違うことってたくさんあるのではないかと思います。
医師・歯科医師も神様ではないので、森羅万象すべての事象を把握しているわけではないのです。
勉強するのは自分の専門・得意分野に偏りますからね。

また、発信者が患者さんを診療する立場にない方の場合もあります。
論文を読み込んでそれをわかりやすく説明することでファンが多い発信者もいるようです。
しかしそれを信じて不利益を被ったとしても、その発信者の方はあなたを診察したわけではないので責任は取りようがないのです。

自分の良くなった体験を綴るブログもありますね。
これも、そのブログを書いた方のパーソナリティとあなたが完全に一致することはないのではないでしょうか。
同じことをしようとしても同じように良い結果がでるかもわかりません。

ネットで見ているのは断片の情報だけです。
あなた向けではないかもしれない情報を信じて自己診断して、何かあったら自分が損するだけ。
なので、ネット情報は、自己診断の道具ではなく、「この先生は何が得意なのかな?」「この先生は自分の悩みを解決してくれそうだろうか?」
と、信頼できそうな先生を探す道具にして下さいね。

二極化

2023年2月7日

こんにちは。削らない歯医者の池村です。

本日のタイトル、「二極化」。
10年以上前から歯科医療の現場で感じていました。

これ以上悪くならないように予防目的で歯科医院に通える人
インプラントして噛み合わせを確保して、結果他の歯も守れる人 
詰め物や被せ物にセラミックを選択できて、お口の中の環境を良くしていける人

対して
様々な事情があり良い治療やメンテナンスができない人

できる人とできない人は、残りの人生のクオリティが大きく変わってきます。

再発のリスクを下げる為に予防目的で定期的に歯科医院に通える方は
定期的なメンテナンス代はかかりますが、今後大きな治療費はないでしょう。

良い治療を選べる人、
例えばインプラントやセラミックを選べるならば初期投資はいくらかかかりますが、口の中は安定し、今後突発的に大きな治療がなくなるでしょう。
治療が終われば後は定期的なメンテナンス代を確保するだけ。

昔治療された歯が劣化して再治療が必要になることももちろんあるでしょう。
しかし何のメンテナンスもせずに悪くなるに任せているのと、定期的にメンテナンスをしているのとでは劣化の速度が違います。

良い治療を選択できずにとりあえずの処置を繰り返している歯は劣化が早く、再治療の速度が上がっていきます。
再治療を高頻度に、複数本行っているうちに、耐えきれずに歯がダメになっていってしまうのです。
するとますます治療費が必要になってきますし、治療の為に通院する頻度も増していきます。

歯を守ると、全ての医療費を下げることがわかっています。
ボケのリスクも糖尿病のリスクも感染症のリスクも下がります。

予防や良い治療であなたの歯を守ろうと取り組める人と、そうでない人。
歯だけではなく全身状態も二極化します。

歯の予防や必要な治療を「予算削減」「予算縮小」でクオリティの低い治療を繰り返してお茶を濁していると
後日、大病を患う可能性が高くなります。

元気で過ごして快適な人あなた
病気を患い病床に臥すあなた

歯の予防処置や治療の選択肢が別れ道かもしれませんよ。

「先のことはわからない」
という人がいますが、少なくとも歯のプロである私から見たら歯のトラブルに今後も見舞われそう、すると体調も…というのがわかります。

最初に頑張って良い状態になり、それを維持できる人と、
ただただ悪くなっていくだけで時間もお金も垂れ流しの人。

今以上悪くならない予防に年間の予算を確保して定期的に時間や日時を決めて歯科医院に通う人と、
ある日突然悪くなってしまい、治療費が予想外にかかって右往左往してしまう人。予定外に通院しないといけなくて時間の管理が難しくなってしまう人と。

今後もこの二極化は広がっていくでしょう。

あなたはどちらでしょうか?

私は、歯を守る事が全ての病気の予防に繋がること・つまり医療費を下げることがわかってからは
予防や良い治療でできるだけ患者さんの歯を守ろうと取り組んできました。

患者さんの身体をやその後の人生が心配なので、かなり時間をかけて現状や将来のリスクをお話しています。

しかし、悪くなってしまう処置をあえて選択する患者さんもいます。
これも二極化ですね。

普通に削るだけ、治療するだけの歯科医院と
予防に力を入れている歯科医院と。
これも二極化。

当院は、患者さんの歯、ひいては健康を上方、良い方にご案内します。
自分の未来を大切にしたい方のための歯科医院です。

歯医者さんの通院の頻度について

2022年10月2日

こんにちは。
削らない歯科医の池村です。
YouTubeで「歯は内臓チャンネル」をやっているのでどうぞご覧下さいね(歯は内臓チャンネルはこちら

で、通院の頻度です。
もちろんその患者さんの状況によって変わります。

1、むし歯ない・あっても数本で維持管理できる程度の小さいむし歯
2、歯肉が少し腫れてる程度で、歯ブラシが上手になれば定期的なバイオフィルム除去でその歯肉の腫れも引くだろう

程度の方であれば3か月に一回程度のメンテナンスのための来院でOKです。

しかし
3、奥歯が2~3本以上なくなっている
4、むし歯ですでに穴があいている歯が4~5本以上ある
5、歯肉も腫れまくっていて中程度以上の歯周病である

などがあれば、噛み合わせの治療、歯の欠損や歯周病の治療を継続していかないといけないので毎週通う必要もあります。
機能が回復するまでの期間もかかります。
重症度によるということですね。

悪いところが多い方は、例えば仮歯や仮蓋が取れたり壊れたりというトラブルに頻繁に見舞われます。
その修理のためにも時間を取られますので、悪い部分が少ない方よりも来院頻度も治療時間も多くかかってきます。

また、今までの生活を改めて頂かないと治療をしてもしても悪くなっていきます。
せっかく治療が終わったと思ったらまたどこかしらが悪くなりまたまた治療…となります。

悪ければ悪い方ほど、口腔機能を取り戻してメンテナンスに移行するためには越えなければならない山が大きいので「一緒に」頑張る必要があります。

「一緒に」というところ、とてもとても重要です。

ご自身でも歯磨き歯間ブラシを頑張り、歯を悪くする生活習慣を変えていき、仮蓋仮歯が取れたらその都度修理しに来院して…。
やることがとても多いのです。

でも、山を越えたら長期に安定する口腔内環境を手に入れることができるので、一緒に頑張っていきましょう。

ちなみに、仮蓋・仮歯が取れた外れた壊れたの対処は、応急処置です。
応急処置のために来院しても治療は進んではいないので、応急処置とは別に治療の時間をがっちり取らないといけません。

もし、「一生懸命通っているのに治療が一向に進まないなあ…」
と思っている方は、
・頻繁に来院する理由は応急処置なのか?それとも計画的な予約で治療を進めているのか?
・治療の全貌はどのくらいで今どのあたりなのか?
を確認すると良いでしょう。

悪い方ほど、治療ではない応急処置の来院頻度が高くなるので、覚悟を決めて前に進むための治療の時間をしっかり確保しないと
山を乗り越えるのは時間が経つにつれ大変になっていきます。

忙しくて治療の予約が取れず来院が途切れがちだったり、応急処置のみの来院だったり、時間を置きすぎて助かる見込みのあった歯が悪くなってしまい治療計画にしばしば変更が必要だったりする方
治療が進まない傾向があります。

「今日見てほしい。45分しか時間取れない」みたいな制限がある方も、厳しいです。

3、奥歯が2~3本以上なくなっている
4、むし歯ですでに穴があいている歯が4~5本以上ある
5、歯肉も腫れまくっていて中程度以上の歯周病である

そんな方は、放置すると今後もますます悪くなっていくし、半端に治療をしてしまうとますますおかしくなる可能性が高いです。

覚悟を決めて、がっちり時間を確保して治療を進めていけば、三歩進んで二歩下がる様な速度でもいつかは形になります。

始めたならば決着をつけるまできちんと通いましょう。
途中で放置するとますますおかしくなるのが歯科治療です。

そして、通院しながら悪くならない方法を勉強して、今回の治療のゴール後は悪くならないように生活改善していきましょう。

 

当院について詳しく知りたい方は、まずはオンラインでカウンセリングしてみてください。

インプラント失敗!?でも大丈夫かもしれません。

2022年9月27日

こんにちは。
削らない歯科医の池村です。

本日は「インプラント失敗!?でも大丈夫かも」
というテーマでブログをお届けします。

インプラントについてはもう皆知ってるものという前提でお話していきますね。

インプラントの失敗というのは大まかに分けて2つです。

1,外科的なエラー
これについては手術後にすぐわかります。
インプラントを骨に入れるドリルで大きな血管を傷つけ出血がひどく、その血液が喉を圧して呼吸困難だとか
インプラントが神経を押してしまって麻痺が出てしまう
など明らかにインプラントが原因だと推測しやすいものです。
出血をふさいだり、神経を圧迫するインプラントを除去してあげる必要があります。

ちなみにインプラントオペ後に「痛い」が一か月以上続く場合は骨とインプラントがくっついていない可能性があるのでやり直しが必要かもしれません。

2,インプラントが歯周病にかかる
インプラントも歯周病のようなものにかかります。
「インプラント周囲炎」と呼ばれるものです。
定期的にバイオフィルム除去や、噛み合わせでインプラントを損ねるようなパワーがかかっていないかチェックが必要です。

しばしば、「インプラントを入れているけどメンテナンスしたことがない」という患者さんがいらっしゃいますが、危険なので歯やインプラントを傷めないメンテナンスをしてくれる歯医者さんを探す必要があります。
インプラント周囲炎でインプラントが埋まっている骨がなくなってしまった場合は除去が必要になります。

で、いよいよ今日の本題です。
ちょっと限定的?でそんな人あんまりいないよ!という特殊なケースかもしれませんが

1、治療途中でインプラントを入れた歯医者さん(A)とは違う歯医者さん(B)に行った。(引っ越しとかAの先生とモメたとかで)
2,Bの歯医者さんに「このインプラントはヤバいから除去した方が良い。埋まっている場所が悪い」と言われた。
3、Bの歯医者さんに「インプラント除去費用〇十万円、さらに再度インプラント入れるのに〇十万円」と言われた。
4、困惑…

こんな場合は、今あごの骨に入っているインプラントをわざわざ除去して新しくインプラントを入れなおさなくても良い可能性が高いです。

どういうことかというと、
インプラントが骨にくっついている場所がシャキッとまっずぐでなく、多少ナナメだったとしても、普通に噛める場合がほとんどなのです。

例えばこんな感じ(※患者さんの許可を得て掲載しています。)


各々理想の位置はというと、こんな感じ

でもまったく問題ない。
普通に噛めてます。

池村が入れたインプラントもあれば、他院様で埋入したインプラントもありますが、繰り返しますが皆さん問題ないです。
普通にお食事して、普通にケアして。違和感なく使用して頂いています。

天然歯(自分の歯)はナナメの力に弱いのですが、インプラントはとくにそういうことはありません。
骨と直接的にくっついているからです。
なのでインプラントでは、天然歯ではタブーとされるカンチレバー(※絵が描けないので、検索してみて下さい!)のブリッジなんかも選択されることもあります。

上記のBの歯医者さんは「位置が悪い」とインプラントの除去をお勧めしたようですが、
骨とインプラントが無事にくっついているのであれば無理に除去せずにそのまま歯を被せて使っていくことも充分可能です。

除去するって、骨を削るから痛いし大変ですしね。

もし、あなたが今
・インプラント埋入手術が済んでいる
・痛みは落ち着いている(1の外科的なエラー(大出血やマヒ)はない)
・骨とくっつくのを待っている(歯を作る段階じゃないしまだ歯を作っていないからまだ2のインプラント周囲炎になってもいない)
という状況で
Bのような歯医者さんにインプラントの位置が悪いからと除去を勧められて、迷ってしまい、困っているのであれば
一度当院にご相談ください。
インプラントが舌に向かって飛び出している、上あごのど真ん中に刺さっている、などよほどありえない状態でなければ
除去や再埋入などしなくても噛める形に落ち着かせてあげられるかもしれません。

また、インプラント周囲炎になってしまったインプラントも、バイオフィルム除去をこまめに行えば埋まっている骨の喪失を最小限に食い止めることができるかもしれません。

オンライン相談の場合はセカンドオピニオンをお選びください。
来院の場合は初診料を頂きます。

当院のセカンドオピニオンはこちらから

まあそもそもAの歯医者さんに治療の続きを頼むのが確実ですけどね。

歯科医師と患者さんの人間関係について

2022年8月1日

こんにちは。

削らない歯科医の池村です。

今日のタイトル、人間関係です。

歯科医師と患者さんも人間関係です。

結論から言うと、わがままや無茶な要求をする患者さんは良い結果が出ません。

遅刻をする患者さん・リスケが多い患者さんも良い結果は出ないでしょう。

 

当院だけでなくほとんどのクリニックは患者さんが良くなるための提案をします。(「良くなる」の定義はさておいて)

テキトーな処置をしても良い結果が出ませんから。

また一生懸命患者さんをよくしようとする先生ほど、「一口腔単位の治療」を意識するのでバラ売りはしません。中途半端にいじればいじるほどおかしくなるのがわかっているのです。

歯は右がおかしくなれば左もおかしくなるし逆もまたそう。

だから患者さん的には「ここだけ悪い」と思っていても実は全体的におかしくなっていることも多いのです。

それを、「この治療だけやってほしい」「それはヤダ」「とれたのだけつけて」

と治る見込みのないことを要求されるのは真面目にやっている歯科医師にとっては屈辱的なことです。(逆に、断片的な治療の依頼を「はいはーい」と請け負う歯科医はヤブかもしれませんよ)

また、遅刻やリスケが多い方は、治療が予定通りにいかないので、クオリティが下がります。

遅刻やリスケが多いのに、さらに「〇〇までには海外に行かないといけない・引っ越しで他県に行く」

や、急にきて「次の仕事があるから45分で終わらせてほしい」

などタイムリミットが決まっていて急かす患者さんはさらにクオリティが下がります。

また、ご相談のアポを取っていないのに思い付きで突然先生を訪ねて面会を求める患者さんもいらっしゃいます。今あなたに時間があったとしても先生は時間があるでしょうか?

 

真面目な歯科医師は結果にコミットしているので、クオリティが下がる状態で仕事をするのが嫌です。

つまり、「この患者さんヤダな」と思います。

思いながらも前面にはだせないので、渋々治療を続けていきますが、患者さんのご希望により必要なことをむりやり省略したりやっていなかったりすると必ずトラブルが起きるのです。

また、他に良い治療法があっても、トラブルを避けるために提案しなくなります。

場合によっては「もうこの治療法しかないです!」と歯を削られたり抜かれたりする可能性も高まります。

 

もちろん、患者さん側にも色々ご都合はあると思います。

しかし、歯科医師も意思がある人間なのです。人間関係が良好でないと、お互い不幸な結果が出がちです。

治療法に納得いかない・もっと詳しく知りたい場合はお金を払ってカウンセリングの時間を取ってもらいましょう。

1回に45分しか取れないのならばもっと頻繁に来院はできないでしょうか?

急にいらっしゃる前に「行きたい」とご連絡を頂くことは難しいでしょうか?カルテチェックや準備をしないといけません。

お越しになれない場合は前もってご連絡を頂くことは難しい事でしょうか?あなたのための準備が無駄になりますし、その時間に他のお困りの方をご案内できたはずです。

ご予約の際に「次回は2時間かかりますよ」とお伝えしているのですが、当日に「1時間で出たい」というのはご予約の時にはわからなかったでしょうか?

旅立つ時期が決まっているなら、通院開始をもっと早めることはできないでしょうか?

あなたの治療の為に歯科医院は道具を用意してあなたの時間を確保して待っています。1時間かかるとお時間を確保しているのにお見えになるのが15分過ぎだと、治療は急がないといけません。そこはクオリティが下がります。

また、歯科治療は区切りの良いところで終わらないといけないので、遅れて来ると確保していた時間からはみ出してしまい、時間通りにいらして下さる方のお時間を圧迫してしまうこともあります。

 

もしあなたが「あの歯医者はとんでもなかった!恨んでる!」

と思っている歯科医院があったとして、(もちろん「やべーな!」という歯科医院もたくさんありますが)もし可能であれば上記をしていないか思い返してみて下さい。

上記のような患者さんは、池村は本当にやりにくいと思っています。

最近はオンラインにて初診カウンセリングを行い、当院の方針を理解していただいてからの来院になるので以前ほどはやりにくいなあと思う患者さんはおこしになりませんが。

これを読んで、人間関係がうまくいっている、お互いを大切に思いあっている患者さんは「そりゃそうだ」とおっしゃって下さるでしょうし、そうでもない患者さんは「勝手なことばっかり並べやがって」と思うのかなあ。

最近、トラブル防止のために人間関係がどうも…と思う方は治療をお断りしようかなと思うようになってきました。

当院で必須のバイオフィルム除去や検査を嫌がる方はどんな治療も責任が持てないので。

口腔は内臓です。

内臓に触るということは、あまねく外科処置です。歯科治療はすべてオペですよ。

オペは準備万端で行わないといけません。

準備万端にできない場合は危険ですので行わないのが吉だと思っています。

 

ここまで当院のこともお伝えさせていただきましたが、興味が出た方はオンラインカウンセリングで聞いてみてください。

「あ!むし歯!」でもすぐ削らないのがお勧めです。

2022年7月28日

こんにちは。
削らない歯科医の池村です。

今日はむし歯だよって言われても慌てて削らない方が良いよ、というお話です。

こちらをご覧ください。

むし歯です。

普通の歯医者さんならこの見た目だけで削っちゃうかも。

でも…


同じ歯のレントゲン写真です。

赤く塗ったのが神経、「見た目むし歯かも!」のあたりは青い矢印で示しました。

レントゲン写真を見れば、特に穴はあいていないことがわかります(むし歯で溶けている部分は黒く抜けて見える)。
表面が溶けているC1(エナメル質の範囲内)のレベルであれば慌てて削る必要はありません。

定期的に細菌を除去して、むし歯菌が繁殖しないように生活を変えていきます。

すでに溶けているのでいずれは治療が必要かもしれませんが、今日明日ではないです。

生活の中からむし歯のリスクを排除してあげることも必要です。

すると、治療する日が遠い未来になります。

人生においてのその歯の治療回数が減れば、その歯と人生を沿い遂げることができるでしょう。

逆に、生活の中からむし歯になる原因を排除しないで治療した場合。

再治療の回数が増えて削られる頻度が高いと、その歯はあなたの人生の途中で脱落してしまうでしょう。

 

むし歯の原因をまず探す。

そしてむし歯の原因を生活の中から排除する。

これが出来たら、慌てて削る必要はないのです。

メンテナンスのたびにプロである我々歯科医師や歯科衛生士がむし歯が進行していないかチェックします。

そんなこんなで2年、3年、4年と維持管理しているむし歯を持っている患者さんが当院にはたくさんいます。

逆に、むし歯の原因も調べず、ただ治療を優先してしまうと、むし歯になりやすい口腔内環境をそのまま放置しているので再発しやすい(むしろ再発必至)のです。

むし歯は、いきなり削ってはいけません。

まずはなぜむし歯になってしまったのか検査して、むし歯を作ってしまった口腔内環境を改善しましょう。

 

当院では、まず、オンラインカウンセリングで口腔内のことをお伺いしますので、気になった方はこちらからどうぞ

予防専門の歯医者さんが教える、「歯みがき頑張るから!」は完璧なむし歯予防ではない理由

2022年6月30日

こんにちは。
削らない歯科医の池村です。

今日はこれ!
「歯みがき頑張るから!」は完璧なむし歯予防ではない理由

当院は、自分で言うのもなんですが「削らない治療」で結構人気ある歯医者さんです。
むし歯をただ削って埋めるだけでは絶対に良くならない。
むし歯にならないための行動が大事だよと常にお伝えしています。

むし歯にならないための行動とは何なのか。
もちろん、正しい歯ブラシ歯間ブラシを毎日する。
メンテナンスで定期的に繁殖している口腔内細菌を除去する。

でも、それだけでは足りません。

むし歯菌に餌をあげないことです。
むし歯菌が餌にしている糖質をお控え下さい。
糖質というのは、砂糖などの甘いものだけではなく、せんべいなどのしょっぱいものも含みます。
穀物などの主食も控えましょう。いわゆる三大栄養素の一つ、炭水化物ですね。

今や炭水化物抜きダイエットなどは市民権を得た感じがしますが、
4~5年前までは(今、2022年6月)
多発性のむし歯や歯ブラシが上手なのに歯肉出血が酷い方に甘味や炭水化物を控えて
歯や歯肉の材料である動物性たんぱく質の摂取量を多くするようにとお話すると「主食を抜くなんてとんでもない」とよく言われたものです。

話をもとに戻すと、
歯ブラシ歯間ブラシを上手にできるようになる・定期的な細菌除去も大切なのですが、
糖質を口に入れる量を減らしてあげると、むし歯菌を兵糧攻めにできます。

というお話をすると、
「甘いものやめるのヤダ!先生、歯みがきちゃんとするしメンテナンスもちゃんと来るから!お願い!私から甘いものを奪わないで(泣)」

実は患者さんの中に一定数こう言う方がいます。

ので、歯みがきだけでは解決しない糖が及ぼす影響をお伝えしようかと思います。

糖の外的要因
1、細菌が酸を出す(単糖類・二糖類は即時、炭水化物だとアミラーゼが分解→麦芽糖なので数時間後)
2、浸透圧の変化で細菌を歯の中に入れてしまう

1,歯ブラシだけ頑張っても、むし歯菌が酸をたくさん出していると、歯ブラシが届かない部位のむし歯が出来たり進行したりします。
・小さなむし歯の穴やクラック(歯に入ってしまったヒビ)
・歯肉の中(だいたい歯肉の溝は1~3ミリだが、極細毛を斜め45°に入れても0.5㎜)
・詰め物・被せ物(すでに治療されたところ)の歯とのつなぎ目部分。銀だとがっつりスキマあります。
そのスキマをセメントで埋めていて、セメントが劣化してくるとそこにむし歯菌がたまります。
これらは一生懸命歯みがきをしてもそもそも歯ブラシが当たらない場所なので、糖を減らしていかないとむし歯の進行抑制は難しいです。

エリスリトールパウダーを利用したメンテナンスであれば小さなむし歯や歯と詰め物のスキマなどの細菌除去ができますが
定期的に細菌除去をしても、毎日のように細菌に餌を与えているとやはり進行抑制は難しいのです。

2,実は、歯って排泄してるのご存じでしょうか?
これはドックベストセメントのセミナーで知ったことなんです。
電子顕微鏡の像で、エナメル質の結晶のスキマから体液がじわ~~~と出てきてしずくが大きくなっていく動画を見せてもらいました。
内側から体液を出して外来のもの(細菌やステイン)を歯にこびりつかないようにしているようです。
しかし、糖を口に含むと、浸透圧の変化で逆流します。外から内に流れます。
口の中の細菌が結晶のスキマ、歯と詰め物の間から入ってきちゃうらしいです。
ヤバそうな感じ、想像できそうでしょうか?

糖の内的要因
・血糖値乱高下が起こる
  1,血管が糖化→歯髄が糖化→象牙質が糖化
  2,歯ぎしり食いしばりで歯を砕く

精製された糖を摂取すると血糖値急上昇します。

1,血糖値が高いと全身のたんぱく質が糖化という現象を起こします。糖化とは、簡単に言うと細胞の焦げ付きです。
糖度の高い血液が血管を流れます。すると血管内壁が糖化します。血管に柔軟性がなくなります。
歯ブラシが上手なのにやたら歯肉出血がある方は歯肉の毛細血管が糖化していると予想されます。
この場合は歯周病と言う細菌感染より糖尿病なりかけなので、細菌除去だけしていても歯肉出血はおさまりません。
また、歯肉からの浸出液も糖度が高いからか、歯の根元のむし歯が増えます。
歯の根元にむし歯を頻発させている方は血糖値が高い時間を少なくしていく努力をしないと「削って詰めてまたむし歯」のループにはまります。

歯の埋まっている歯槽骨の中も血管だらけです。
そして、歯の神経と言われている歯髄も血管です。歯髄から栄養をもらっている象牙質も糖度の高い浸出液にさらされると糖化します。
糖化すると組織の柔軟性がなくなります。もろくなります。
むし歯をドリルで削っていて、やたらサクサク削れる人がいます。
通常、歯は体の中で最も硬い組織です。
ドリルで削っていても、弾き返されるくらい硬いものですが、サクサク削れる歯は、糖化してるなと判断します。
サクサクな歯は、例えば強くかみしめただけで折れることもあります。貧血で倒れて歯をぶつけただけで歯が折れることもあります。
サクサクな歯は、むし歯菌もさぞや仕事がしやすい事でしょう。溶けやすい歯ということです。

2,血糖値が急上昇すると、歯ぎしり食いしばりの原因にもなります。
血管内壁が糖化して柔軟性がなくなります。動脈硬化が起きているということです。
これは身体にとって由々しき事態なので、身体は血糖値を下げようとします。
急上昇したら、急いで血糖値を下げないといけないとばかりにたくさんインスリンというホルモンを出します。
すると、今度は急激に血糖値が下がります。
急激に血糖値が下がっていく時に、とんでもない眠気に襲われたり、ボーっとしてしまったりダルくて動きにくくなったりします。
血糖値が低いと生命活動に支障がありますので、今度は身体は血糖値を上げようとします。
血糖値を上げるために、アドレナリン・ノルアドレナリン・コルチゾールなどのホルモンを出します。

アドレナリン過多だと、歯ぎしり食いしばりをしてしまいます。
歯ぎしり食いしばりで歯に過剰な力がかかり、歯を噛み砕いたりヒビが入ったりするわけです。
歯を噛み砕いたりヒビが入ったりしたら、スキマからむし歯菌が入ってきて…

というむし歯になり続けるループがおきます。

どうでしょうか。
甘いものを嗜好していても歯みがきさえがんばったらむし歯予防できそうでしょうか?
定期的に細菌除去さえしていたらむし歯の進行を抑制できそうでしょうか?

池村は難しいと思っています。
内から外から、歯を壊してしまうのです。

このお話を甘味依存症の方にすると、皆さんとてもしょんぼりしてしまいます。
でも大丈夫。
なぜ甘いものが欲しくなってしまうのか、理由はわかっているからです。

甘いものを欲してしまう理由の方にアプローチすると、「ヤク中かな?」くらいの甘味依存を断ち切ることができます。
これは栄養療法の知識が必須です。

当院の患者さんで
「あたしは酒もたばこもやらないし、たまに甘いものを食べて「ん~~~!おいし~~~!!!」ってなることの何がいけないの!?」
と泣いた方いらっしゃいますが、今は甘味がなくてもより元気に幸せにお過ごしです。
「あの時のあたしは中毒だった」」とおっしゃってます。

ので、繰り返すむし歯にうんざりしている方
歯を削られることが多く「私の歯…こんなにしょっちゅう削っていて一生使えるのだろうか…?」と不安な方は
一日も早く根本的なアプローチをすることをお勧めします。

患者さんに迎合するタイプの歯医者さんや衛生士さんが
「甘いもの、食べちゃいますよねー。しっかり歯みがきしたら大丈夫ですよ。」と言ったとしても、それは危険な勘違いです。

根本的なアプローチをして自分の歯を守りたい!もうむし歯は嫌だ!
とお感じの方はどうぞご相談下さい。
オンライン初診が便利です。

初回のご予約

「むし歯を〇〇で治療したい!!!」で損をする人

2022年6月28日

こんにちは。
削らない歯科医の池村和歌子です。

今日のテーマはこれ。
「むし歯を○○で治療したい!!!」で損をする人

結論から先に言います。
治療法を厳選してもむし歯になった原因を排除しないと、あなたは生きている限り歯で苦しみます。

むし歯の治療って、歯が溶けたところを削って人工物で埋めてなんとなく歯の形を再現しているだけです。

溶けてトロトロしている歯の部分は通常削り取ります。
トロトロ部分をドリルで削り取ったり、レーザーで蒸散させたり、エキスカという道具でカリカリ取ったりします。
ドックベストセメントは通常除去されるむし歯の部分のトロトロを再度固めてくれる薬です。

ドリルを使おうが歯科医師の手でカリカリ取ろうが、レーザーで蒸散させようが、ドックベストセメントでむし歯を固めようが
むし歯になった原因は放置されていることにお気付きでしょうか?

むし歯の原因が放置されたままだと
せっかく探して選んだ特別な治療をしてもむし歯になるリスクはそのままです。
リスクがそのままなので、せっかく詰めた人工物と歯のキワからむし歯になる方が多いのです。
これを二次カリエスといいます。
普通の歯医者さんで治療されている成人のむし歯はほとんど二次カリエスなんじゃないかな。
運よくその歯にむし歯が再発しなかったとしても、隣の歯や噛み合う歯がまたむし歯になるかもしれません。

再発したら、または違う歯がむし歯になったら。
また歯を削る羽目になります。

大きくても1.5㎝くらいの歯です。
再発のたびに削り取りますか?

大人の歯は親知らずを抜かして28本です。
毎年1~2本削っていたら働き盛りの時期には全部の歯がキズモノになっているかも。

ではどうすることが今後あなたの歯を守れるのか?

まずは検査ですね。
物事というのは、原因があって結果が発生するものです。
むし歯になってしまったのは結果の一つであり、今までの生活習慣の中にむし歯の原因があるはずです。

そのむし歯を作ってしまった原因をがっちり調べます。
むし歯の原因は1つではありません。
いくつかの複合要素です。

患者さんの中でしばしば
「私がちゃんと歯みがきしなかったから…」
とご自身を責めている方がいます。
歯ブラシが下手だったというのは原因の一つではありますが、絶対条件ではないのです。

「歯ブラシ一生懸命してるのにむし歯になる」
という方としばしばお会いしますが、歯ブラシ以外の要因にアプローチしないとずっとむし歯に苦しむことになります。

次に調べて分かったむし歯の原因を生活の中から排除していく。
調べてわかったむし歯の要因を、大きなものから順番に生活の中から排除していくとむし歯のリスクが下がります。

これができると
今現在むし歯があったとしてもむし歯の要因を生活の中から排除するのでむし歯の進行をとてもとても遅くしてあげることができます。

当院には2年、3年、4年とむし歯が進行しないように維持管理している方がたくさんいらっしゃいます。

「これむし歯だから治療しないと。削るよ。」と言われたけど本当に削らないといけないの?と来院した方の7割強は削らずに維持管理しています。

当院はドックベストセメントを使用するので「ドックベストセメントで歯を守って下さい!」とお越しになる方も多いですが
そもそも着色程度で穴さえあいていない歯の場合もあります。

むし歯を維持管理するという考え方
むし歯を進ませないという考え方
なぜむし歯になってしまうのか原因を調べて原因を排除する考え方

この考え方はどうやら他にはないようです。

「削らないとホームページに書いてある歯科医院に3~4院行ってみたけどどこも削る治療前提で話をされた」
と当院に転院してくる方が多いです。
そして、「本当に削らないんだね!」と笑顔になってくれます。

もちろん、歯にまあまあな穴があいていたら池村も削ることもありますよ。
でも、むし歯の原因除去も同時に必ずします。

ということで、今日のタイトルに戻ります。

「むし歯を○○で治療したい!!!」で損をする人

治療法にこだわると、治療法をピックアップして勉強しても、せっかくその治療法をしているクリニックを調べて行って治療してもらっても
また悪くなります。

誤解を恐れずに言ってしまうと、治療法はどうでも良いです。
なぜ悪くなってしまったのか調べて、今後悪くならないようにすることが、あなたの歯を守るのに一番必要なことなんですよ。

子供のポテンシャルを最大限伸ばしてあげて、ついでに歯並びも良くなる方法があるのをご存じですか?

2022年6月16日

こんにちは。
削らない歯科医の池村です。

あなたは矯正っていうとワイヤー矯正を思い浮かべます?
または最近はやりのマウスピース矯正?

今日はワイヤーでもマウスピースでもない、もっと特別な子供の矯正の話です。

実は、成長期にだけできる特別な矯正があるんです。

そもそもなぜ矯正治療が必要になってしまうのか。

それは、顎の成長が悪くて歯が並ぶスペースがないのです。
スペースがなくて歯が重なってしまうからガタガタしてきます。
スペースがないので、歯を抜いたり、マウスピース矯正では歯の両脇を削って細くしてきれいに並べるのです。

今回お話する『特別な子供の矯正』は
そもそものところの
並ぶスペースがない顎を大きくしよう!

という新しい治療法です。

歯が並ぶ顎の骨が大きくなれば、歯は重なってガチャガチャしませんから。

この『特別な子供の矯正』は
顎の骨を大きく成長させることによって結果的に歯並びが良くなります。

でも!
歯並びが良くなるだけじゃない、もっとすごく良いことが起こります。

顎の骨を大きく成長させることで
・気道が広がる→酸素をいっぱい身体や脳に取り込める→集中力アップ。運動・成績なども何もしなかった時よりも期待が持てます。
・顎の骨は顔の骨。しっかり成長させることでメリハリのある良い顔つきになります。

顎の骨を成長させるには姿勢も良くします。
猫背より、ピン!としている方が見栄えが良いですよね。

子供のポテンシャルを最大限に引き出せる治療法です。
スポーツも勉強も、できないよりはできる方が良いでしょうし。
顔もわが子がよりかわいく・かっこよくなるならその方が断然良いですよね?

顎の骨を成長させるために
・顎の骨の成長を妨げるような生活習慣を排除していきます。
・成長を促す訓練をします。

日常的に顎の骨の成長にとって悪い行動をそうと知らずに結構やっちゃってるんですよ。
姿勢もそう。食べるものもそう。飲み込むときの癖だとか色々です。

で、
この治療ができるのは顎の骨の成長期限定です。

顎の骨の成長期って、子供がいくつくらいの時だと思いますか?

上の歯が生えている上顎骨は、10歳で成長の9割が完了します。
下の顎は第二次性徴まで育ちますが、だいたい上顎骨のサイズに合わせて止まります。

顎の骨の成長を促す治療は2年くらい必要なので
遅くても8歳くらいからスタートしないと間に合わないです。
でもお子さんによっては14歳から始めても歯並びキレイになった例もあるようです。

顎の骨の成長がいまいちだなー。これって顎を成長させる治療が必要?
と判断できるのはだいたい6歳くらいです。

乳歯の前歯が抜けて、永久歯の前歯が思った以上に大きいぞ?並ばないで重なってガチャガチャしてる!

という状態であればこの「顎の成長を促す」治療を開始すべきです。

ちなみに歯並びの専門家である矯正歯科の先生にこの時期の子供の歯並びを相談しても
「様子見だね」「全部変え変わってから矯正しよう」
と言われるのがだいたいの流れです。

でも何もしないでいるのはもったいない!

顎の成長を促す訓練にはお子さんの姿勢や呼吸も整えていくので、免疫機能がアップして病気にかかりにくくなる
だとか、
歯並びが悪くなる癖を取るので、矯正治療後に歯並びがまた悪くなる「後戻り」はないです。

矯正で歯だけきれいに並べても後戻りしてしまう話が多いのを聞いたことありますか?
昔ワイヤーで矯正してたけどまた前歯ガチャガチャしてきたから、マウスピース矯正でまた並べるってケース多いんですよ。

せっかく矯正したのに後戻りしてしまうのは、歯並びが悪くなる癖や習慣があるから。
顎の成長を促す治療は、その癖や習慣をなくしているので、再び歯並び悪くなることはないのです。

乳歯よりも2倍くらい大きな永久歯が入りきる顎に成長させているので抜歯も必要ないです。
矯正器具を歯につけるものではないのでむし歯のリスクも上がりません。

池村も子供の時にワイヤーの歯列矯正やってました。
小学校1年生から高校2年生まで。
そして歯科大生の時。
更にここ最近。マウスピース矯正で下の前歯並べました。

子供の時に上下左右1本づつ合計4本抜きましたよ。
でも顎が小さすぎて歯が納まりきらずにやっぱり前歯ガチャガチャしてきてしまう。

池村が子供のころにこの治療法があったら、もっと美人でもっと成績に悩まなくて済んだのかなあと思ってます。

池村の子供も、すでに大人の歯がガチャついてるのでこの顎の骨を大きくさせる治療を始めました。

もし、あなたの子供が
小学校低学年で
永久歯が重なってガチャガチャ

なんて兆候があるようであれば、まずはオンラインにてご相談下さい。

歯並びを治したい・矯正治療をしたい人が気を付けるべき唯一のこと

2022年4月25日

こんにちは。
削らない歯科医の池村です。

歯並び治したいって方がこの前お見えになったんですよ。
(インビザラインGOという、奥歯は動かさないで前歯を並べるマウスピース矯正があるのでそのご相談)

でも、当院の口腔衛生年間サポートプランは嫌だと言う。困りましたね。

実はですね。
口の中キレイじゃない状態で歯に矯正力かけると歯がモゲるってご存じですか?

口の中キレイじゃないってどういう状態かというと
歯肉に炎症あるとかバイオフィルム除去を定期的にしてないとかそういう状態の事なんです。

歯肉に炎症がある状態で矯正ってやっちゃいけないんですよ。

歯肉に炎症ある状態ってどういうことかっていうと
いわゆる歯周病とか歯肉炎って状態の事ですね。

歯周病は歯を支えている骨が溶けちゃう病気
歯肉炎は炎症が骨まで逝っちゃってないけど放置したらその炎症はいずれ骨に到達する、歯周病の前段階って事ですね。

これ、治療してからじゃないと歯がモゲます。

若いから俺歯周病じゃねーしくらい思っている方もいますが、歯周病って「地球上で罹患率が一番高い病気」でギネス載ってますからね。
世界中の人が歯周病なのに自分だけ違うって思えるってメンタル鋼なの?

骨まで逝ってない歯肉炎も、子供に多いんですよ。歯磨きしたら歯肉から血が出る子多いです。
いわんや成人をや。
口の中に毒を出す細菌をたくさん飼ってると、歯肉に炎症が起きてしまう。

だから、マウスピース矯正にしろワイヤー矯正にしろ、歯を動かすうえで歯肉に炎症があると歯がモゲる残念な結果になりやすい。
(ちなみに過去矯正したとおっしゃる患者さんで、歯根がめちゃくちゃ短くなってる人もしばしば拝見します。無理な力をかけたか、歯肉に炎症があるのに動かしちゃったか。いずれにせよせっかく矯正治療したのに良い結果を得たとは思えない状態です)

だから、矯正治療の前には口腔内環境を良い状態にしておかないといけない。
じゃあどうやって口腔内環境を良くするの?

まずは検査。
歯肉の検査受けたことあります?

がっちり調べようとすると30分くらいかかる検査です。生えているすべての歯の生え際を全周触って、炎症起こしている場所はどこかな?歯ブラシできていないところはどこかな?
と調べます。

よく15分くらいでテキトーに歯肉つついて検査している歯医者さんありますけど、あれ、歯肉つつきたいからつついているだけで特に何も診断できてないですよ。

そして検査した結果をみて、
炎症起きている歯肉があるならそれを助けてあげないといけないですし、歯ブラシできてない部分があるなら上手になっておいてもらわないといけない。

次に、炎症をおさめるためのバイオフィルム除去。
バイオフィルム除去に関しては過去に歯周病の話のブログ書いたり、池村のYouTubeの「歯は内臓チャンネル」でよく話してます。

「クリーニング」ではないですし、「歯石除去」の事でもないです。

今以上悪くならないようにするには大切なことなので矯正だけでなくどんな治療にもこの前段階が必要です。

そして炎症を起こさせる食生活の改善。
これには栄養療法(オーソモレキュラー療法)の知識が必要です(当院の栄養療法はこちら

こういう対策をがっちりしてから矯正(マウスピースでもワイヤーでも)すると、リスクは最小限に、ベネフィットは最大限の治療効果を得られるわけです。

対策しないで矯正治療始めちゃうから悲しい結果の人が世の中にいっぱいいるんですよ。
そこを一番伝えたいなといつも思ってます。

※番外編※
歯周病・歯肉炎対策は皆さんおろそかなんだけど、
「むし歯があるまま矯正したら、むし歯進行しちゃって神経取ることになるから、むし歯治療してから矯正する」
こういう方多いですね。

実はこれ、半分本当で半分嘘です。

あんまり大きいサイズのむし歯だと、確かに治療してからじゃないとねってなりますが。

「むし歯」という結果だけ治療と称して穴埋めしても、歯に穴をあけてしまった原因は口の中にそのまま残っているので、
口腔内環境が荒れやすい矯正治療にそのまま突入してもまた別のむし歯ができます。

なんでむし歯になっちゃったかな?と検査して原因を除去していかないと、
せっかく矯正治療終わって歯並びキレイになったのに、並んだ歯がボロボロ…

という悲しい本末転倒な事態になります。

けっこう拝見しますよそういう方。

むし歯予防も、バイオフィルム除去だったり食事気を付けたりでだいぶ効果が変わってきます。

そういうの、ちゃんと対策取っていると些細なむし歯は進行しないのでそのまま矯正しても大丈夫。

矯正治療以外でも、どんな治療でも全部そう。
まずは口腔内環境を整える。悪くならない状態になってから治療に着手する。
じゃないとどんな治療も良い結果を得られないし、逆に口腔内環境を整えたら治療が必要じゃないことの方が多いです。

「治療」ありきの日本の歯科業界にこの理念が浸透したら歯が悪くなる人が減るんだけどなー。

いつもそう思ってます。

というわけで、最後になりましたが

歯並びを治したい・矯正治療をしたい人が気を付けるべき唯一のこと

は、定期的なバイオフィルム除去。

これがないと矯正だけでなくどんな治療もうまくいかないです。

断言しますよ。

ご相談はオンラインにて可能です

2022年4月14日

こんにちは。
削らない歯科医の池村です。

オンライン相談、便利ですね!

いやね、平成の時代にいらしていたけど、お引越しして神田にお越しになれなくなったという患者さんがですね。
YouTubeで池村の動画を見つけて下さって
『オンラインで相談できるんだー。今歯痛くなっちゃったからどうしたら良いか相談しよ。』
とご連絡下さいました。

以前通院していたので、過去のものですがレントゲンや歯肉検査のデータもあります。
それを確認しながら、今痛くなってしまった歯の対処法について、神田が遠くて来られないならどこの歯医者さんが良いかなあ…など一緒にスマホで探しました(笑)

内側見てないからどんな歯医者さんかわからないと言えばわからないのですが。
今回は根管治療が必要っぽくて、マイクロスコープをお持ちの歯医者さんをお住いの地域で探しました。

もうお越しになれなくても、心配なことがあればオンラインで相談にのってあげられるって便利な世の中になったなと思います。
お役に立てることがあって良かったです。

実は当院、歯科業界の中では結構前衛的な方で、オンラインもコロナ騒ぎ前から導入してましたし、
コロナ騒ぎがきっかけにはなりましたがスタッフも在宅ワークしたりしてます。

色々挑戦してみるとできることも増えるので面白いですよね。

過去にお越しになっていたけど今は通院できなくなった方もどうぞ心配事あればご相談くださいね。

症状についてのご相談は「セカンドオピニオン」をご利用ください。

セカンドオピニオン外来

こんな方が当院にお越しになると喜んでいただけています。

2022年4月13日

こんにちは。
削らない歯科医の池村です。

以前も遠くからいらして下さる患者さん、ちらほらいたのですが
最近は本当に多いです。
先日は国外からもお越し頂けました。

喜んでいただける方も多い中、池村の方針に興味がない方・共感できない方は辛口の口コミを残して転院なさる方もお見受けします。

以前もブログに書いたことがあるのですが、大事なことなので再度、
どんな方が当院にお越し下さると
「こんな歯医者さんを探していた!」
「もっと早く出会いたかった!」
「もう他には怖くて行けない!」
「今まで悪くなってきたのは当たり前だった。悪くなる行動を知らずにしていたんだから…」
と言って下さるか、お伝えしたいと思います。

こういった方が当院にいらっしゃると喜ばれています

1,歯医者さんからはがきが来るたびに真面目に通院、しかしクリーニングで毎回むし歯が見つかり、ついでにちょこちょこ削られる。このペースでいくと自分の歯は早々になくなってしまうのではないかと不安を感じている方
2,とにかく歯医者さんが怖くて自分の歯が悪いのはわかっているがなかなか通院できない方
3,自分の歯が悪いのはわかっているがどういう治療法があるのかもわからない、将来自分の口の中がどうなるかも予測ができなくてただただ困っている方
4,説明もなくいきなり削られる・抜かれる…治療の前に説明が欲しかった方
5,「削るしかない」「抜歯しかない」「入れ歯しかない」「インプラントしかない」と担当の先生に断定されたがその治療法に納得できない方
6,今まで言われるままに治療をしていたけれども、正直、良くなるどころかますます悪くなっている…と気づいた方
7,歯の治療は必要であれば受けるが、極力手を加えずこれ以上悪くならない方法を知りたい方
8,他院で受けた歯石除去が激痛だった。痛くなく歯に良いことをしたい方

残念ながら今までに特別歯で悩んだことがない方は当院の悪くならないための取り組みはあまり興味がないようです。
本当は、当院の取り組みは悪くないうちが最も自分の歯も健康も損ねなくて良いのですが、
まだ歯で辛い目に合われたことがない方は悪くなった自分を想像することもできないようです。
悪くなって苦労した方のお話をお伝えすることもありますが、所詮は他人事ですしね。ぐっと来ないんでしょうね。

ある程度悪くなって、「このままではヤバい!」と思って情報をご自身で探していらして下さった方は
「こんなところ他にない」とおっしゃって下さいます。

治療は、必要であればします。
でもケア・メンテナンスをしっかりやっていると実は治療が必要でなくなる、または未来に先送りにできます。
先送りにできるとなにが良いかというと、歯を削られる機会が減ればその歯の寿命は断然延びるのです。

歯でお困りの方は「治療法」を熱心に検索している感じがします。
でももしかしたら、口腔ケアをがっちりやったらその検索している治療、必要じゃないかもしれませんよ。

当院では
「むし歯で削ると言われた」とお越しになる方は、池村が診断すると約7割が削る必要がない歯です。

治療を一生懸命して再発し続けるうちに歯がなくなってしまうより、
ケア・メンテナンスして今までの先生に「削る」と言われた歯も大切に守れるとしたら、あなたは幸せでしょうか。

幸せだと言って下さる方の為に毎日診療を行っております。

あなたも担当医に「ここむし歯だから次回治療ね」と言われたけれども
「嫌だなあ。削りたくないなあ。」
と思っているようであればどうぞご相談ください。

初回のご予約

予防歯科専門の歯科医院です。

2022年3月23日

こんにちは。
削らない歯科医の池村です。

以前は、普通の歯を削る治療もしていました。
でも、もう予防歯科専門クリニックになりました。

なぜなら…
削って詰めて被せるだけの治療をしてもその後の責任を負いかねるからです。

メンテナンスが命です。
ケアしないとせっかくした治療は長持ちしません。
ケアする予定がない方にテキトーに削って詰めても、再発のリスクが高くおそらく予後が悪いでしょう。

当院はケアが前提です。
他院様で削ると言われた歯もケアで維持できることが多く、削る治療が必要な場合にもなぜ悪くなったかそもそもを調べて対策を取ったうえで治療します。
一番大切なケアがない場合、患者さんに期待していない結果が出てしまうとお互いにとって不幸です。

先日当院に「池村先生はワクチン反対の署名をしているから来ました」
という方がお見えになりました。

今はオンラインで初診カウンセリングを受けて当院の方針に賛同いただいた方にご来院頂いていますが
この方は来週旅行で歯が取れてお困りだというのと上記の理由でやたらなクリニックにはいきたくないとおっしゃるのでご来院頂きました。

応急処置はしました。
そして口腔内のケアがないと治療の責任が取れないので口腔ケアにご賛同いただけたら壊れた歯の治療をしましょうとお話しました。

前院でケア必要と言われたことがないのでケアしませんとのお答えでした。

私のお話が拙かったかもしれません。
しかしケアが必要ではないとは…。

通常の歯医者さんはむし歯を治療するのがお得意です。
さらにはっきり言ってしまうと、歯のケアがお得意のところはごくごく少数です。

なぜ悪くなったのか、検査したことあります?
したことない方がほとんど。検査したとしても目で見たり、レントゲン撮ったり、歯肉をちょこちょこっと触ったり。15~30分程度。

ぶっちゃけて言いますね。
その程度の検査では何も診断できませんよ。

当院の検査は90分です。
データがないと診断できませんから。

「歯医者さんでクリーニング半年に一回してもらってるから大丈夫」
全然ダメ。

そのクリーニングって、何してます?
細菌除去できてます?

半年に一回?全然ダメ。読んでる人少ないだろうからもう言っちゃう。

「半年に1回」「クリーニング」「お掃除」
この単語でもうダメです。
その歯医者さんはわかっていません。

当院の患者さんの方がご存じです。
「半年に一度じゃなあ。」
「今までのクリーニングじゃ歯周病治ってなかったね。」

早く正しい知識が日本人に浸透するようにyoutubeやっています。
よろしければご覧ください。

茶渋にお悩みの方必見。都内の歯を傷つけない歯医者さんが歯をきれいに保つ方法をお伝えします。

2022年1月31日

こんにちは。
削らない歯科医の池村和歌子です。
今日も神田で患者さんの歯を削らずに守り抜いていますよ。

今日は、茶渋について。

こちらの動画も参考にして下さい。
動画では歯磨き粉テキトーに買ってと言ってますが、当院の患者さんはぜひ当院でご購入下さいね!

すでに歯に茶渋が付きまくって茶色い方。
ぜひご来院下さい。
自分でそこら辺のデンタルケアグッツで対応しようとするともっと悲惨なことが起こります。

市販品の茶渋除去製品は歯を傷だらけにします。
「ステイン除去」とか「ホワイトニング」とか書いてある市販品、あれ、危険物ですよ。
硬くて大きい研磨剤で歯をゴリゴリするので、歯に傷がいっぱいつきます。
一瞬茶渋取れたと思うでしょ?
その細かい傷に茶渋もっと絡まりますから。
茶渋が気になる生活をしているということは茶渋が歯につく生活をしているということで、
つまり細かい歯の傷にさらに激しく茶渋がつきます。

ステンレスの台所をカネ〇ン的なクレンザーでこすりまくったら凄い傷つくでしょ?
歯もそんな感じ。

一般的な歯医者さんでクリーニングと称して行われている
PMTCという歯の表面に研磨剤のペースト置いて回転ブラシでウィンウィンこすってるあれも実は歯を傷めています。

「歯のクリーニング気持ちいい!」とエステティックというかリラクゼーションというか、
そんな感覚で月1回程度PMTCをよそ様で受けていた方が来院したんですよ。
その方の歯、研がれすぎてエナメル質薄くなってましたからね。

歯のエナメル質が薄くなると、知覚過敏も起きやすくなるしむし歯菌にもやられやすくなるし。
歯を傷めない方法で茶渋を除去しないといけません。

また、純粋に自分のエナメル質だけなら、
多少傷がついても唾液中のミネラルで表面の傷つけられてガサガサなエナメル質も時間をかけると回復することもありますが
プラスティックが詰められている歯だと、プラスティックこそ研磨剤で表面が荒れて着色がひどくなります。
プラスティックは唾液のミネラルでは回復しません。

余談ですが被せられている金属の歯にも小さな傷がたくさんついていて、その傷に細菌がたくさんたまっているケースもよく見かけます。
銀歯付けたあと、歯磨き粉の選択は慎重にしてくださいね。
市販の歯磨き粉の研磨剤でやられてますよ。

茶渋に話を戻します。
素人判断で市販品NG、一般的な歯医者さんのPMTCも茶渋つきやすくしてる、
じゃあどうします?という話ですが
まずは歯を傷付けずに、バイオフィルム除去をします。
バイオフィルム除去と一緒に着色も取れます(歯石に絡んだ着色は歯石除去で取れます)。

池村がこのスウェーデン式の歯周病治療やメンテナンスを導入する前、PMTCの回転ブラシで患者さんの歯をこすっていました。
茶渋がひどい→回転ブラシと研磨剤でこする→見た目きれいになってお帰りになる→3週間後にはもう歯が茶色くてまたPMTC→エンドレス

グリシンパウダー(今はエリスリトールパウダー)使用のエアフローを導入したことにより、歯に傷を付けなくなり1年くらいしたら
茶渋全然つかなくなりましたよ。

また別の患者さんで、定期的なメンテナンスを受けている方でもお茶をたくさん飲むことで茶渋がひどくついてしまい
お歯黒のようになってしまっていましたが、ホームケアにポリリン酸のデンタルリンスを使用してもらった結果茶渋つきにくくなりました。

歯をポリリン酸でコーティングすると着色しにくくなるので、ポリリン酸のジェルやデンタルリンスをよくお勧めしています。。

美しい白い歯は、お手入れ次第で手に入ります。
手入れの仕方を知らないでテキトーにやるともったいない!

歯を傷つけずに美しい歯を保ちたい!
美しいまではいかなくても見苦しくないようにしたい!

どちらもご提案できます。
どうぞご相談下さい。

初回のご予約

お子さんの歯だけでなく健康も守りたい親御さんはぜひご受講下さい。都内のオーソモレキュラー療法に力を入れている歯科医院の院長が登壇。

2022年1月29日

予防歯科栄養療法協会

オーソモレキュラーニュートリションセミナー vol.4
☆オンライン開催☆
☆アーカイブ配信あり☆
現役ママ歯科医師に聞く!!
『子育てへの栄養療法』
子どもに何を食べさせるのが良いの?甘いものは絶対NG?でも欲しがって泣くし・・・
そんな悩みに現役ママで栄養療法のエキスパートの歯科医師の二人の先生が答えます。
栄養療法の内容は、ママを元気&綺麗に、子どもは健やかに、のヒントがたくさんです!
お申込みはこちらから

オーソモレキュラーニュートリションセミナーvol.4 主催:予防歯科栄養療法協会(運営:株式会社IDCニュートリション)

オーソモレキュラーニュートリションセミナー vol.4☆オンライン開催☆☆アーカイブ配信あり☆現役ママ歯科医師に聞く!!『子育てへの栄養療法』子どもに何を食べさせるのが良いの?甘い… powered by Peatix : More than a ticket.

〔講師〕
阿部五月先生
❖歯科医師
❖ONP〔オーソモレキュラー・ニュートリション・プロフェッショナル〕
池村和歌子先生
❖歯科医師
❖OND〔オーソモレキュラー・ニュートリション・ドクター〕
〔ファシリテーター〕
伊藤 夕里亜 
❖栄養カウンセラー
❖ONE〔オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート〕
■日時
2022年2月24日(木)
Zoomオンラインセミナー:19:00~21:00 
※質疑応答、ディスカッションタイムあり
※見逃し配信ありなので、当日の都合が悪くても大丈夫です!
■対象:どなたでも参加できます
■参加費:3,000円
■お申込みはこちら

オーソモレキュラーニュートリションセミナーvol.4 主催:予防歯科栄養療法協会(運営:株式会社IDCニュートリション)

オーソモレキュラーニュートリションセミナー vol.4☆オンライン開催☆☆アーカイブ配信あり☆現役ママ歯科医師に聞く!!『子育てへの栄養療法』子どもに何を食べさせるのが良いの?甘い… powered by Peatix : More than a ticket.

■お問い合わせ
メール:yoboushika.nutrition@gmail.com
※件名に「2月24日セミナーの件」とご記入ください。
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主催:予防歯科栄養療法協会

予防歯科栄養療法協会

予防歯科栄養療法協会 – 「いいね!」583件 · 49人が話題にしています – 歯科の予防医療に栄養療法を。
予防歯科にまつわる栄養の情報を発信する協会です。
代表 伊藤孝徳〔歯科医師・医療法人孝徳会 理事長〕
アシスタント 伊藤夕里亜

都内の削らない歯医者さん、その歯を削らないテクニックとは

2022年1月29日

こんにちは。
削らない歯科医の池村和歌子です。

 

令和4年始まって1か月経ちますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

最近、削らない治療をしてほしい!と当院にご連絡下さる方が多いです。

 

ご連絡下さるんですが、

「どうやったら削らないの?」
「本当に削らないの?」
「なんかやってもらったら良いの?」

など疑問がいっぱいみたい。

 

お電話口でお答えしようにも、受付スタッフは診断できませんし、私も診てみないと削るか削らないかはわからないです。

 

拝見しないことには、とお話するのですがなんとなくでも来院後の様子がわからないと怖いしなあと来院を決められない方もいらっしゃいます。

 

そこで!当院で行う「削らない治療とは具体的にはナニしてる?」をざっとご案内します。

徹底的な初回検査と細菌除去

まずは年間サポートプランで初回に徹底的に検査して、むし歯をはじめとした口の中の悪さする細菌を除去。

口腔衛生1年サポートプランの詳細はこちら

 

この初回の検査をしっかりすることであなたの口の中の現状を細かくチェック!

 

あなたが今までなぜ歯が悪くなってきたのか過去を考察します。

 

するとリスクが浮かび上がってくるので、未来の起こりえる疾患を予測して回避する方法をお伝えしています。

 

細菌除去は最低3か月に1回です。悪い方の場合は増設されます。

 

口腔内の細菌除去をしたり、生活の中の歯が悪くなる原因を除去していくと、C1・C2程度のむし歯なら2~3年維持管理できます。

 

他院様でむし歯だから削るねと言われたけど歯って削ると益々ダメになっちゃうんでしょ?と当院に駆け込んできた方のだいたい7割くらいはそのまま維持管理できますね。

 

残りの3割くらいの方は、他院様でむし歯が大きくて神経を取らないといけないかもと言われたけど歯の神経取っちゃうと歯の寿命すごく短くなっちゃうって聞いたことある!神経取らない方法ないですか!?と駆け込んできます。

削らない治療のための年間サポートプラン口腔ケア

よほどのむし歯でなければ、むし歯を固める薬のドックベストセメントで神経を残すことができる場合が多いです。

 

ドックベストセメントの評判だけが独り歩きして、ドックベストセメントを入れさえすればむし歯が治ると思ってご連絡下さる方もいらっしゃいますが口腔内に細菌だらけ・劣悪な状態で良い薬を使っても結果は出ません。

 

治療の結果を最良にするための年間サポートプランの口腔ケアであり、年間サポートプランによる口腔ケアで口腔環境を整えることが、治療が必要でない状態に持っていける。

 

つまり、当院の削らない治療とはそういうことです。

 

テキトーに削って詰めて、数年後に再発を繰り返す。

 

そんな負のスパイラルから抜け出して、ご自身の歯を守りたい。削られたくない。健康でいたい。

 

そんな方はどうぞオンラインにて初診のカウンセリングを承っております。

動画をご覧になって、削らない・自分の歯を守る治療を受けてみたい!という方は下記からお申込み下さいね。

歯医者さんでの「なんで?」に答える動画、作製開始しました。

2020年6月20日

こんにちは。
神田中央通りいけむら歯科の池村です。

「歯医者さん怖い」「極力行きたくない」
という日本国民が多いのですが、
「怖い」って感じるのって知らない・わからないからっていうのがかなり大きなウエイト占めていると思うんです。

担当の先生に聞きたくても忙しそう…
勇気を振り絞って聞いても、説明された内容が同じ日本語なのにまるでわからなかった…

まあ難しいですよね。
我々歯科医師や歯科衛生士も今は当然のように毎日専門用語使ってますが、学生の頃にさんざんテストされてやっと覚えてきた内容ですから。

せめて、歯医者さんがどんなことをしているのか、当院の患者さんにはお話するようにはしているのですが
(当院の患者さんは「こんなに説明してもらえたの初めてだ」っておっしゃる方多いです)
当院のキャパはかなり少ないですからね…
知ってもらえる人の数に限りがあるわけです。

知らないと損をしてしまうことがたくさんあるので、ぜひ当院の患者さんでない方にも知って欲しい!

という思いで、
今の時期は新コロ騒ぎで来院なさる患者さんの数も少なくなっていて池村の身体があいている今のうちに!

動画撮影初めています。

R2.6.19現在で3本動画作っています。

ぜひご視聴とチャンネル登録お願い致します。
今後も地道に増やしていきます。

また、聞いてみたいテーマがあれば、そのテーマについて動画作製します。
リクエストもお待ちしております。

POICウォーターはペットにも安全です。

2020年4月25日

こんにちは。
神田中央通りいけむら歯科の池村です。

益々世の中が混沌としておりますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
当院の患者さん方も、テレワークで神田にお越しにならないと、メンテナンスのキャンセルが多いです。
口の中をきれいにしておくことで感染のリスクが下がるのですが、
最近の風潮ではもはや外に出ることが罪、みたいな雰囲気になっているので仕方がないですね。

当院も不定期に臨時休診がございますのでどうぞご注意下さい。

さて、そんなメンテナンスキャンセルの患者さんに、ご要望になれば殺菌水をご自宅にお送りしております
POICウォーターは次亜塩素酸水です。

POIC研究会というところに詳しく記載がありますのでどうぞご覧くださいね。

次亜塩素酸水は生体為害性はありませんので、口腔衛生のためにホームケアとして普段から患者さんにお勧めしておりますが、
この武漢肺炎(新型コロナウイルス)のパンデミック騒ぎにより、手指やスマホ・キーボード・ドアノブなどの消毒のためにお買い求めになる方が多いです。

つい最近、気になるブログを読みました。
アメブロでしたが…
この武漢肺炎(新型コロナウイルス)のパンデミック騒ぎで、
室内の消毒のためにアルコールを多用した結果、ペットの犬がアルコール中毒で死亡する例が増えているとのことでした。

ウイルスも心配ですが、大切な家族が消毒のアルコールで死亡してしまっては悔やみきれません。

もう7年も前に腎臓病で死んだ池村の猫は殺菌水で拭いていました。
殺菌水はタンパク質を分解するので、炎症でのある口から出る臭い唾液で毛づくろいをして、茶色くガビガビになってしまった猫の前脚をきれいにするのに使用しました。
昔そのことをブログに書いたら神奈川の相模原からご自分の猫のために殺菌水を買いにいらした方がいましたね。

昨今は市井どころか医療機関でさえも消毒用のアルコールが手に入りにくいようです。
殺菌水を利用してみるのも良いかもしれないですね。

本来は患者さんにお譲りする殺菌水ですが、こんなご時世なのでお困りの方がいらしたら当院の患者さんでなくても殺菌水をお譲りいたします。
ご利用に関する同意書は書いて頂きますが・・・。
ご注文フォームに必要事項をご記入頂いて、お取引していきます。
ご自宅まで宅配便にてお送りしますのでクリニックの窓口までご足労なさらなくても大丈夫ですよ。

どうぞご利用ください。

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